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総合内科学講座 医学コラム

会津嶺(鈴木 啓二)

 総合内科はどのような病気を診るのか、わかりにくいと思います。会津医療センターは内科だけでも九診療科に分かれています。各専門領域に細分化されていますので、患者さんがどこの診療科に行けばよいのか迷う場合や、多くの症状を持っている場合などは当科にご相談ください。
 今回は最も多い病気のひとつである頭痛についてお話します。

Q:頭痛が続くと脳に病気があるのではないかと心配ですが?

A:頭痛には、脳に他の病気がない頭痛(一次性頭痛あるいは機能性頭痛)と他の病気が原因で起こる頭痛(二次性頭痛あるいは症候性頭痛)があります。
前者には緊張型頭痛や片頭痛があり、頭痛に対する治療だけで済みます。後者は原因を調べて原因に対する治療をしなければなりません。したがって両者の区別が重要です。

Q:脳に病気があって起こる二次性頭痛を疑う症状について教えてください?

A:次に述べる項目に当てはまる場合は二次性頭痛の可能性があります。
①突然起こり、今までに経験したことのない激しい頭痛 ②数日から数ヵ月にわたって次第にひどくなる頭痛 ③40歳を過ぎてから起こった頭痛 ⑤頭痛の起こる前の数ヵ月以内に頭を強く打った場合 ⑥発熱、皮膚の発疹、めまいを伴う場合 ⑦日中は軽いが、夜間あるいは早朝にひどくなる頭痛 ⑧がん、免疫不全や膠原病などの病気がある場合 ⑨意識の低下、けいれん、物がダブって見える(複視)、手足が動きにくい、などの症状を伴う場合

 以上の頭痛がある場合は医師の診察を受け、CTやMRIなどの検査を受けたほうがよいでしょう。
 よく「頭痛のタネ」と言いますが、脳に隠れた頭痛のタネ(病気)を放置しないように注意しましょう。

 専門に特化した各診療科と内科全般を診る総合内科が密接に連携しているのが当院の特色のひとつです。当院の専門診療科に紹介されている場合を除き、初めて内科を受診される方は当科が担当させて頂きますので、お気軽にご相談ください。

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