0242-75-2100
診療・研究・医学コラム詳細

column

糖尿病・内分泌代謝・腎臓内科学講座 医学コラム

会津嶺(塚本 和久)

 糖尿病・代謝・腎臓内科では、様々な原因で生じる糖尿病や脂質異常症、内分泌疾患、腎臓疾患に対して、糖尿病専門医・動脈硬化専門医・腎臓専門医が看護師・管理栄養士などの多くの病院スタッフとチームを組んで治療を行っております。当科で扱う疾患の多くは当初は症状がないことがほとんどですが、適切な治療を行わないと動脈硬化の進行を早め、また生活の質を低下させる合併症を引き起こします。健診で異常を指摘された時には、ぜひ早めに受診しましょう。

Q:血糖値が正常になった、といわれました。薬はやめてもいいですか?

A:風邪とは異なり糖尿病は治る疾患ではなく、うまく付き合いながらコントロールしていく疾患です。適正な食事療法と運動療法を行い、必要に応じて患者さんの体質(何が原因で糖尿病になっているのか)に適した薬を使って治療をします。それゆえ、医師からの指示で薬をやめる場合以外は、血糖値がよくなっていても、自己判断で薬を中断することはやめましょう。自己判断で薬をやめるとほとんどの患者さんで、血糖コントロールは悪化します。なお、薬を中止できた場合でも決して糖尿病が治ったわけではなく、また加齢とともに糖尿病は悪化していくので、定期的な検査・診察は必ず受けてください。

Q:悪玉コレステロールが高いといわれました。すぐに薬を飲まなければならないのでしょうか?

A:悪玉コレステロールが高くなる原因は多岐にわたります。たとえば、他の疾患に伴って高くなることもあり、その場合はその疾患を治療することでコレステロール値も改善します。また、患者さんの年齢や生活背景(喫煙など)、合併している疾患(高血圧症、糖尿病など)により、どの程度まで悪玉コレステロールを下げればよいのか、も異なってきます。したがって、すぐに薬を開始したほうがよいケースもあれば、しばらく経過を観察したほうがよいケースもあります。
 まずは医療機関を受診し、どのように対応していくのか、専門医に相談しましょう。なお、どのような原因であっても食事療法は治療の基本ですので、専門的な栄養指導は受けるようにしてください。

新着情報

TOP