組織分散用 Tissue Dissociation Plate | 医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター

組織分散用 Tissue Dissociation Plate

概要

TRセンターでは、組織分散用 Tissue Dissociation Plate を開発いたしました。

有償にて提供することが可能です。

Tissue Dissociation Plate
Tissue Dissociation Plate

特長

  • 底の凹形状かつ表面の尖ったグリッド形状
  •   ➡  組織(腫瘍)が滑らず細切作業の負担が軽減

      ➡  細断した組織(腫瘍)を短時間で細かく分散可能

  • 外周の幅の広い溝構造
  •   ➡  分散後の組織(腫瘍)の回収時に便利

      ➡  回収時のロスを最小限に

用途例

  • 初代培養での組織の細断
  • 組織片・病理検体のトリミング
  • マウス胎児の解剖台として

使用例

TD Plateを用いた細胞片の細切

▼ 作業に必要な物品
  • TD Plate
  • スカルペル(2本)
  • 薬さじ(がん組織の移動用)
  • 細切時の試薬(HBSSにBSAを0.25%追加)
  • ※組織片のピペット内への付着を防ぐためBSAを添加している

▼ 組織片の細切作業

  • 中央のくぼみの上で組織片を細切する。
  • 組織片の乾燥を防ぐため組織片を培地や緩衝液などに浸しておく。
  • 細切には2本のスカルペルを使用する。スカルペルで組織片を引き切りする。
  • 組織片が大きい状態では片方のスカルペルで組織片を押さえ、もう片方のスカルペルで組織片を切る。
  • 組織片がある程度小さくなったら両方のスカルペルを動かして組織片を切る。

TD Plateを用いた組織片の回収

▼ 組織片の回収作業

  • ピペットを用いて細切後の組織片を回収する。
  • 組織片を回収後,緩衝液や培地などで細切具上に残った組織片をリンスし回収する。
  • リンスした後に組織片を回収する場合は周囲の溝に組織片を流すと回収しやすい。
  • 中央のくぼみにわずかに組織の小片が残る。スカルペルで出来た傷に入り込んでいる場合、回収は難しい。

TD Plate使用のメリット

  • 組織片を押さえず組織片を切ることができる。
  • 細かく分散化することが可能。
  • 作業時間が短縮できる。
  • 作業時間が短縮されることにより、細胞へのダメージが少ない。

お問い合わせ

販売元 株式会社ジェイテックコーポレーション

営業部 ライフサイエンス営業部グループ
電話  072-655-2786
メール info@j-tec.co.jp
URL   http://www.j-tec.co.jp

提供元 公立大学法人 福島県立医科大学 医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター