患者腫瘍移植マウスモデル(F-PDX®)

担がん動物 Fukushima Patient Derived Tumor Xenograft(福島PDX®/F-PDX®)とは

※福島PDX/F-PDXは公立大学法人福島県立医科大学の登録商標です。

担がん動物 Fukushima Patient Derived Tumor Xenograft(福島PDX/F-PDX)は、福島事業独自の管理基準で樹立したPDX(Patient Derived Tumor Xenograft)です。
F-PDXは製薬企業等に直接有償提供し、⾃由に使ってもらうことが可能です。

資料はこちらから

f-pdxの作製の流れ

カタログ閲覧登録いただくと、専用ページよりF-PDO・F-PDX カタログと詳細データがご覧いただけます。

F-PDXの特長

  • 患者腫瘍組織の一部を免疫不全マウスに移植・継代して樹立。
  • インフォームド・コンセントを取得済み。
  • 元の腫瘍の病理組織や遺伝子発現の特徴を維持。
  • 多発性骨髄腫を含む多様ながん種について100 系統以上をラインナップ。
  • ゲノム解析データ、移植試験データ、臨床情報などをもとに選択可能。
  • ヒト感染症陰性を確認済み。
  • 凍結腫瘍組織として提供可能。

ラインナップ

造血器腫瘍: 34 系統
がん種 系統数
多発性骨髄腫 1
リンパ性白血病 17
骨髄性白血病 13
その他 3
固形腫瘍: 127 系統
がん種 系統数 がん種 系統数
卵巣がん 21 子宮体がん 30
絨毛がん 1 肺がん 15
喉頭がん 1 大腸がん 16
胆管がん 1 精巣腫瘍 1
子宮頸がん 17 腹膜がん 2
乳がん 2 肉腫 13
胃がん 2 肛門管がん 1
脳腫瘍 3 中皮腫 1
モデル例: 多発性骨髄腫(MM)モデル
移植後の生存曲線
移植後の生存曲線

F-PDXを多数匹の免疫不全マウスに同時に移植し、その生存率をカプラン・マイヤー法で示した。

マウス腰・下肢部の3次元CT画像
マウス腰・下肢部の3次元CT画像

MMモデルマウスでは、多発性骨髄腫に特徴的な骨の打ち抜き像(赤い領域)が観察された(画像は移植後139日目)。

用途・使用例

  • 薬効評価
活用例: 急性リンパ性白血病モデルを用いた抗がん剤の薬効評価

F-PDXを移植した免疫不全マウスに抗がん剤(Ara-G: ネララビン,CFB: クロファラビン,Ara-C: シタラビン)を投与した場合の生存率とヒト化率の評価を行った。

移植後の生存曲線
移植後の生存曲線
移植後のヒトCD45陽性細胞数
移植後のヒトCD45陽性細胞数

抗がん剤投与群では対照群(Saline)と比べ、生存期間の延長と細胞増殖の抑制が認められた。

提供可能資料

  • 臨床情報
  • 組織作製情報
  • 遺伝子発現解析データ
  • ゲノム解析データ
■ 利用可能なF-PDXのリスト
タイトル 形式
F-PDX list Excel
■ 関連資料
タイトル 形式
福島PDX_チラシ PDF
■ 参考文献

■ 実験医学別冊 「患者由来がんモデルを用いたがん研究実践ガイド CDX・スフェロイド・オルガノイド・PDX/PDOXを網羅 臨床検体の取り扱い指針から樹立プロトコールと入手法まで」、佐々木博己/編、羊土社 ISBN 978-4-7581-2242-9 (2019)
福島PDXコレクション、土橋悠、片平清昭、P.236-243
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758122429/index.html

福島事業の成果物である福島PDX®について解説しています。