タンパク質マイクロアレイを用いた抗体の評価

タンパク質マイクロアレイを用いた抗体の評価・血中抗体のプロファイリング

概要

  • 抗体の品質を、タンパク質マイクロアレイを⽤いて検証することが可能です。
  • 抗体の抗原に対する結合性および特異性を検証することが可能です。
  • 抗原が知られていない抗体の抗原を検索することが可能です。
  • 抗体医薬品の場合、⾮特異的な結合を検証することにより、副作⽤予測の参考データとなります。
  • ヒト血中の抗体のプロファイリングを行うことが可能です。

資料はこちらから

タンパク質マイクロアレイを用いた抗体評価のデータベースを作成しました。

システム

  • ガラス基板を使用。
  • サンプルとレファレンスの2色で検出。

  • 独自のノーマライズ手法でアレイ間の比較解析が可能。

測定可能な抗体

  • Human: IgG, IgA, IgM, IgE
  • Mouse: IgG, IgM, IgE
  • Rabbit: IgG

ご提供いただく抗体・検体(血清・血漿)必要量

  • 抗体: 1 µg/µL の抗体を PBS 溶液で 20 µL
  • ※ 抗体濃度が薄い場合や緩衝液にグリセロール等が含まれている場合はお問い合わせください。

  • 血清、血漿: 100 µL

福島ヒトタンパク質マイクロアレイ

福島ヒトタンパク質コレクションを搭載した福島事業独自のタンパク質マイクロアレイです。様々な研究への応用が可能です。

搭載サンプル

  • (株)セルフリーサイエンス社のコムギ胚芽無細胞系で合成した
    16,000 種類以上(※1)のヒトタンパク質。
  • コムギ胚芽無細胞系以外の発現系で合成した5,000種類以上(※2)
    のヒトタンパク質。
  • 多様なカテゴリーのタンパク質。
  • がんに認められる変異体タンパク質も豊富。

※1 ヒト全遺伝子の約7割をカバーしています。
   コムギ胚芽無細胞系のリストはこちらから
※2 コムギ胚芽無細胞系以外の発現系のリストはこちらから

抗体評価

  • 標的特異性の評価
  • 抗体の抗原探索
  • 精製度の評価 等
【抗体評価の例】

抗体の標的タンパク質への結合性や他のタンパク質への交差反応性を検証できます。

評価例
:標的タンパク質
評価例1
標的タンパク質に特異的に結合する。
評価例2
標的以外のタンパク質にも特異的に結合する。
評価例3
非特異的な結合が見られる。

血中抗体のプロファイリング

  • 自己抗体の検出
  • バイオマーカーの探索 等
【関節リウマチ患者血清の自己抗体プロファイリングの比較の例】

独自手法のノーマライズを施したデータを比較解析に用いることで、個々人に特徴的な自己抗体や患者間で共通の自己抗体を再現性よく検出できます。

微生物タンパク質マイクロアレイ

搭載サンプル

  • ウイルス(約600株)、細菌(約1,200株)、真菌(約140株)、原虫(約60株)等の 抽出タンパク質画分(クルード)および組換えタンパク質を搭載
  • 2,500種の微生物抗原に対する反応性を一度に解析

タンパク質マイクロアレイ搭載サンプル

タンパク質マイクロアレイ原理

抗微生物抗体の品質評価

特異性の高い抗体

特異性の低い抗体

血中の抗微生物抗体のプロファイリング

新型コロナウイルス感染症回復者の血中抗体プロファイリング

新型コロナウイルス感染症回復者の血清中IgG、IgM、IgAの抗体プロファイリングの結果です。各個人が新型コロナウイルスのどのタンパク質に対する抗体をもっているか評価しています。
➡ 新型コロナウイルス感染症回復者の多くが、スパイクタンパク質(*1)に対する抗体を持っています。一方で、RBD(*2)に対するIgG抗体をもつ方は、一部に限られることが分かります。
(*1)ウイルスの宿主細胞への侵入に関わる表面糖たんぱく質。
(*2)宿主受容体ACE2に結合するスパイクタンパク質上のドメイン。中和活性を示す抗体の認識部位として知られる。


【タンパク質】N: ヌクレオカプシドタンパク質, S: スパイクタンパク質, ECD: 膜貫通領域を除いた細胞外ドメイン, RBD: 受容体結合ドメイン

血液中の抗インフルエンザウイルス抗体の有無、市販抗体の結合性を評価

健常者血清、並びに市販抗インフルエンザウイルス抗体のプロファイリングの結果です。各個人がどのウイルス株に対する抗体をもっているか、また市販抗体がどのウイルス株に交差反応を示すか評価しています。

解析例 インフルエンザウイルス抗体

マイクロバイオームへの免疫モニタリング
  • 腸内細菌に対する血中抗体の存在を確認
  • 宿主側の反応を網羅的にとらえる
    健康状態との関係を探る
    病態との関連を探る
    個人の経年変化を探る
ヒトマイクロバイオーム

列がそれぞれの血清、行がそれぞれの微生物ライセイトを示しています。
赤:結合量が多い 青:結合量が少ない

ヒトマイクロバイオーム解析

陽性スポットの割合
IgG IgM IgA IgE
ウイルス 38 % 10 % 5 % 0 %
バクテリア 31 % 13 % 5 % 0 %
糸状菌 29 % 28 % 10 % 0 %

■ タンパク質マイクロアレイ概要
タイトル 形式
タンパク質マイクロアレイ概要_スライド PDF

    タンパク質マイクロアレイの紹介

    タンパク質マイクロアレイを用いた抗体の評価

    タンパク質マイクロアレイを用いた血中抗体のプロファイリング

    天然ヒト抗体の検査薬・医薬品への展開

■ アレイに搭載しているタンパク質のリスト
タイトル 形式
ヒトタンパク質マイクロアレイ コムギ無細胞系 Excel
ヒトタンパク質マイクロアレイ コムギ無細胞系以外の発現系 Excel
微生物タンパク質マイクロアレイ 搭載サンプルリスト Excel

※「コントロールサンプル」のシートは、組換えタンパク質のタグや各種イムノグロブリン、核酸など偽陽性の原因となるサンプル、および自己免疫疾患関連の抗原のリストです。コントロールサンプルへの反応性を確認し、実験の検証をおこなっています。

■ 関連資料
タイトル 形式
福島ヒトタンパク質マイクロアレイ_チラシ PDF
微生物タンパク質マイクロアレイ_チラシ PDF
■ 参考文献

Hoshino et al. Identification of autoantibodies using human proteome microarrays in patients with IPEX syndrome. Clin Immunol. 203, 9-13 (2019)

お問い合わせ

受託試験のご依頼は、一般財団法人 福島医大トランスレーショナルリサーチ機構にお願い致します。
本試験の実施機関は、当センターとなります。