ヒト遺伝子コレクション

ヒト遺伝子コレクション 変異体シリーズ

福島事業では、がんを中心とした疾患に関連する遺伝子変異体ラインナップを整備しております。cDNA クローン、組換えウイルス、遺伝子強制発現細胞株として提供いたします。

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cDNAクローン

  • レトロウイルス発現ベクターに組込み済みのクローンです。
  • タンパク質コード領域の全長配列を確認しております。
  • 公共データベース上の標準的な配列と一致しております。
  • 約1,800 種類のヒト変異型遺伝子を作製済みです。

組換えウイルス

  • ヒト変異型遺伝子を含むレトロウイルス粒子です。
  • エンベロープタンパク質を選択可能です(エコトロピックまたはパントロピックを選択できます)。
  • RNAタイターを測定して提供しております。

遺伝子強制発現細胞株

  • ヒト変異型遺伝子を安定発現させた細胞株です。
  • ヒト非腫瘍形成乳腺上皮細胞(MCF10A)を親株として使用しております。
  • 各種試験によるバリデーションを実施しております(網羅的遺伝子発現解析、細胞増殖・形態変化の確認を実施しています)。
  • ウイルス、マイコプラズマ残存否定試験および無菌試験を実施しております。

ラインナップ

変異体シリーズ 1,421 種類
がん関連遺伝子変異体
AKT1/2/3 10 IDH1/2 21
AKT1/2/3 10 JAK2 7
BRAF 24 KIT 42
BRCA1 3 KRAS 36
BREBBP 4 HRAS 22
CRLF2 2 NRAS 12
CTNNB1 8 PIK3CA 10
DNMT3A 9 PIK3C2G 2
EGFR 114 PTEN 12
ERBB2 145 RPL22 2
ERBB3 13 TP53 833
FLT3 19 TP53BP1 2
GNAQ/11 14
がん関連融合遺伝子
ALK融合遺伝子 23 その他の融合遺伝子 6

※ 対照となる標準型を含むラインナップ数です。

福島事業では変異体シリーズに加え、細胞機能制御に重要な遺伝子の標準型も各種取り揃えています。

  • 転写関連遺伝子シリーズ 337 種類
  • 代謝系酵素遺伝子シリーズ 38 種類

用途・使用例

  • 細胞増殖阻害試験
  • 細胞応答性試験
  • 抗体評価
  • 遺伝子機能解析
  • タンパク質合成
活用例: EGFR強制発現細胞株を用いたEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の評価
EGFR-overexpressing cell lines
●: T790M mutant●: L858R mutant●: Normal-type
ゲフィチニブ オシメルチニブ
細胞増殖率_オシメルチニブ 細胞増殖率_ゲフィチニブ
ゲフィチニブの添加による細胞の増殖抑制はL858R変異型>標準型>T790M変異型の順に強く認められた。 オシメルチニブの添加による細胞の増殖抑制はL858R変異型>標準型=T790M変異型の順に強く認められた。

ゲフィチニブに耐性を示すがん患者の多くに認められるEGFRのT790M変異に対し、オシメルチニブが奏功するという臨床報告と合致した。

■ 利用可能な遺伝子強制発現細胞株のリスト
タイトル 形式
Human-gene-overexpressing-cell-lines_expression-clone-list Excel
■ 関連資料
タイトル 形式
ヒト遺伝子コレクション_チラシ PDF
■ 参考文献

Construction of a Novel Cell-Based Assay for the Evaluation of anti-EGFR Drug Efficacy Against EGFR Mutation. Hoshi H et al. Oncol. Rep. 37 (1), 66-76 (2017).
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27840973

TAS0728, A Covalent-binding, HER2-selective Kinase Inhibitor Shows Potent Antitumor Activity in Preclinical Models. Irie H, et al. Mol. Cancer Ther. 18 (4), 733-742 (2019).
https://mct.aacrjournals.org/content/18/4/733.long