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理事長室からの花だより

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理事長室からの花だより

2009.09.04

vol.45  − 長月 −

秋の夜長は人を詩人にします。
眠れない時、夜中、縁側に円座を敷き、浅瀬のせせらぎと虫の音を聞いています。
秋の夕暮れや夜気は、最早後戻りできない「老い」への哀しみや「愛おしい過去」を呼び起こします。「人生はすべてこのように絶えざる嘆惜のうちに過ぎてゆく」(雲郷著「北京の風物」)と王義之の書を引用して述べているのを実感できます。

長月といえば、中秋(今年は10月3日)の名月、菊、そして月の下での酒でしょうか。
李太白の詩(月下独酌)に、
 花間 一壺ノ酒
 独酌 相親ム無シ。
 盃ヲ挙ゲテ明月ヲ邀(むか)ヘ
 影ニ対シテ三人ト成ル。
            ( 青木正児著「中華飲酒詩選より」 )
という、男なら一度は憧れるような光景を歌った一首があります。只、私は独りで酒を飲んだことがないので、真に“I wish I could”の世界です。

コスモスの季節がやって来ました。
私は、約20年前の9月6日に教授に選考されました。その時に、知人からお祝いにコスモス(秋桜)が送られてきました。今でも忘れ難い人生の一コマとして脳裡に残っています。
外来種であるコスモスが、何故に、これ程までに我が国で愛されるのでしょうか。近代以降、最も歌に歌われている草花の一つではないでしょうか。秋桜という邦名が、その人気の高さを物語っています。
●奥岳温泉のコスモス ( ※ 福島民報HPより)
http://www.minpo.jp/pub/topics/odekake/2009/08/post_1692.html


(福島県立医科大学理事長 菊地臣一)

今週の花


【理事長室】
■ツルウメモドキ
ニシキギ科 / 落葉蔓性植物 / 原産:日本、中国 / 《名前の由来》 蔓性でウメモドキに似ていることから / 春に淡緑色の小さな花が咲き、秋に実を付ける。実が熟すと皮が裂け赤橙色の実が表れる。花自体は目立たず、落葉後の実姿が美しい。
■クロトン
トウダイグサ科 / 原産:マレー半島 オセアニア / 別名「変葉木」(ヘンヨウボク)葉の色や形が多彩なことから / 沖縄など暖地では生垣にも使用される。日当たりが良いほど葉色が濃く鮮やかになる。
※拡大写真http://www.fmu.ac.jp/univ/hana_img/45_zoom1.jpg
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【秘書室】
■キビ
イネ科 / 一年草 / 原産:インド / 《名前の由来》黄色い実をつけることから「黄実」→キミ→キビ / 五穀の一つ。お粥や粉にして餅や団子に。明治までは広く栽培される。現在は北海道や岡山などで、特産物として僅かに栽培。
■アナベル
ユキノシタ科 / 落葉低木 / 原産:アフリカ / 緑色の蕾から開花につれて白色に変化。小さな花が集まって手毬状に咲き、20cm位の大きさになる。今回使用しているグリーンのアナベルは、蕾ではなく、満開に咲ききった白色から。グリーンに変化したもので、そのままドライフラワーにもなる。
■ニューサイラン
リューゼツラン科 / 原産:ニュージーランド / 明治末に帆布やロープの繊維材植物として輸入。折る、曲げる、裂くなどいろいろな使い方ができ、生け花に利用される品種改良がすすみ、近年はガーデニングでも人気。
■イガナス
ナス科 / 原産:熱帯アメリカ / 卵型で緑色のトゲトゲした実。熟して実が裂けると黒い種子があらわれる。「洋種朝鮮朝顔」の実。
※拡大写真http://www.fmu.ac.jp/univ/hana_img/45_zoom2.jpg
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