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看護学部長 ごあいさつ

看護職としてのアイデンティティ形成の礎

看護学部長  看護は、生涯を通じて、その人が持てる力を最大限に発揮し、その人らしく生活することを支える活動です。

 その人とは、新しい命を育もうとしている人、病を克服しようとしている人、病とともに生きている人、生命の終焉を迎えようとしている人々です。ひとり一人に歩んできた人生があり、その過程で形成された信念や価値観は多様であり、持てる力も様々なだけでなく刻々と変化していきます。その中で看護職は、“その人”を理解することが求められます。その人を理解するためには、人の存在と生命の尊厳を深く理解することのできる豊かな感性と倫理観が必要になります。この能力は、人と出会うこと、人に関心を持ち関わることから醸成される能力と考えています。看護学生の皆さんは、4年間の学生生活の中で、年代、生活環境、健康レベル、価値観などが異なる多くの人々と出会います。その出会いを大切にしながら、人間性が豊かな看護職を目指せるカリキュラム・学習環境を看護学部では準備しております。

 また、看護職を取り巻く環境は、人口構成、疾病構造、保健医療制度等によって大きく変化します。看護学部では,社会の変化に対応した看護職の役割を認識し、保健医療福祉に関わる多職種の方々と連携・協働を図りながら、看護の対象となる人々自らが健康問題を解決し健康状態を高めていく過程を援助できる看護職の人材育成を目指します。

 2021年福島県立医科大学は医療系2学部2学科から3学部6学科の大学になります。 これまで以上に、“看護とは”、“看護の持てる力とは”を問われるかと考えています。看護学部での4年間の学修が、看護職としてのアイデンティティ形成の礎となるよう教員一同願っております。

 


2021年 4月1日
看護学部長   坂本 祐子

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