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医学部長ごあいさつ

福島から世界へ、世界から福島へ

医学部長福島県立医科大学は、福島県民の保健・医療・福祉に貢献する医療人の教育と育成を目的に設立された大学です。
県や県民、そして地域の医療機関と協力し、良き医師の育成に取り組んできました。
また同時に、医療の中から新たな課題を発見して解決し、その成果を日本そして世界に向けて発信していくことも目標としてきました。

このような私たちの大学に、5年前の東日本大震災および原発事故はさらなる大きな課題を与えました。
日本という災害の多い国で安心して暮らすために災害医療を充実させること。そして被ばくによる健康問題と風評被害の解決です。本年度より、長崎大学と共同で災害や被ばくを学ぶ大学院 のコースを設立いたしました。

現在、福島県内の大部分の地域の放射線量は欧米とほほ同レベルであり、心配には及びません。しかし、震災後の不自由な生活で健康を損なっている県民もいらっしゃり、福島県民200万人の健康や幸せを守り、新たな産業を創出して地域を興すことも私たちの大きな使命となりました。
この事業を成就するため 「ふくしま国際医療科学センター」 が設置され、高度な診断や治療、周産期医学の充実、そして新たな医療産業の開発が進められています。昨年度より、このセンターに関連した4つの建物の建築が急ピッチで進められ、今年度中にはすべての棟が稼動いたします。

医科大学の最も重要な使命である医学教育の更なる充実を目指し、医学教育の改革も進めています。
地域の病院と連携を深め、県内全体で良い医師を育成する教育システムを検討しています。
また、国際化も大きな課題です。学部学生は4年の最後に、1講座を選択して6週間研究を行うコースを受講します。このコースでは一部の学生を武漢大学(中国)、マウントサイナイ大学(米国)、シンガポール国立大学、ベラルーシ大学・ゴメリ大学(ベラルーシ)へ留学させています。  〔関連ページ / 大学紹介 「国際交流」
逆に国内はもとより、海外の大学からの短期留学生も震災以降増えてきました。

このご挨拶のタイトルを本学の理念の1つである「福島から世界へ、世界から福島へ」とさせていただいたのは、福島の地から世界に飛び出して偉業を成し遂げた野口英世博士のように、学生、研修医そして若手の教員たちがこの福島の地で学び、自由な発想で新しい医学を創造し、世界で活躍することを夢見てやまないからです。

 

 

平成28(2016)年 4月1日
福島県立医科大学 医学部長  錫谷 達夫

 

 

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