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福島県立医科大学 大学紹介

 

理事長兼学長 菊地臣一
理事長兼学長

菊地臣一

この挨拶が、2年前に更新されて以来、改変されずに今に至ってしまいました。2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生により、本県のみならず、我が国は未曾有の惨禍に見舞われました。これに対応するため、更新する時間的余裕も心のゆとりもなくなってしまったためです。
その年の卒業式は中止となり、4月の入学式も延期を余儀なくされました。今年3月には震災後初めて卒業式が挙行されました。入学式も予定通り挙行されます。

福島県立医科大学は、医学部と看護学部を有し、それぞれの学部の専門性を重視した大学運営を行っている、全国でも数少ない特色ある大学です。

医学部は、明治の白河医術講義所にその源を発し、母体となった福島県立女子医学専門学校が創立されて以来、戦後の時代とともに60年を超えて歩んできました。今年度から定員が125名となりました。看護学部は、より高度な看護師育成の必要性が高まり始めた平成10年に学部開設しました。今年からは定員84名で運営されています。平成18年には法人化を果たし、現在に至っています。

本学は、昨年3月11日に本県を襲った東日本大震災、さらに東京電力福島第一原子力発電所の事故により、新たな歴史的使命を担うことになりました。
それは、第1に、福島県民の放射線被ばくに対する長期にわたる健康管理です。
この作業を通じて、放射能の低線量長期被ばくの影響を観察して、海外にも発信して人類の健康問題に貢献していきます。この責務を果たすために、「福島の悲劇を奇跡に」を合言葉に、本学は長期にわたり県民に寄り添って国や県と協力しながら作業を進めて参ります。具体的には、県民健康管理センターを創設し、健康管理、早期発見、早期治療体制を整備していきます。このセンターの活動により、福島県民の慟哭(どうこく)を次の世代の人類の財産に変えていきます。この目的を達成するための人材育成も我々の仕事です。

第2に、地域医療の再建です。
全国的にも注目されている地域医療確保を目的として本学が創設した独自の方式(福島方式)を活用しながら、震災により医療崩壊が現実化しつつある相双地域を中心に、地域からの要請に応えた常勤医師の派遣、地域医療等支援教員の重点的配置、さらに寄附講座を設置し、これを受け皿に全国から志ある医師を招聘(しょうへい)するなど地域医療体制の強化に取り組んで参ります。勿論、この領域での人材育成も本学の責務の一つです。

第3に、既に軌道に乗ってきている医工連携を発展させて、医療機器開発を進めて参ります。
この、「医産連携」によって産業や雇用の復興に向けた取り組みも行います。また、創薬事業も発展させていきます。

第4に、会津医療センター整備事業の完遂です。
4月から高久史麿先生をセンター長にお迎えしました。現在まで10人以上の教授を迎え、来年の診療、研究開始に向けて予定通り計画が進んでおります。

本学は、県民の皆様が安心して暮らせるような福島県の復興に向け、国際的な英知も活用しながら、この新たな歴史的な使命を果たすため全力を尽くす覚悟です。



2012年4月1日
理事長兼学長 菊地臣一

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