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理事長室からの花だより

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2009.02.09

vol.21  − スウェーデンへの旅 −

先日、年寄りの研究者(?)の会合への招待があり、1週間程スウェーデンに滞在して来ました。
5月から6月とは異なり、1月の気温は最高でも0℃位で、日照時間も朝9時から3時位までです。

1982年以来の付き合いがあるヨーテボリ(Göteborgs)大学のあるヨーテボリ市は、スカンジナビア半島の西海岸に面しており、この国の典型的な風景の一面を見せてくれます(写真 http://www.fmu.ac.jp/univ/hana_img/21_sweden_house.jpg)。荒々しい岩と松、海の青、そして赤茶色のサマーハウスが作り出す風景は、異邦人である我々にも心の安らぎをもたらしてくれます。しかし、この赤茶色は、元々は貧しさゆえに使用されたのだという話を故Dr.Nachemson(脊椎外科を代表する医師の一人)が私に教えてくれました。

スウェーデンの音楽といえば、ポピュラー音楽は既に世界的ですが、私のような人間には、ヨーロッパのジャズを代表する国というイメージがあります。
クラシック音楽に目を転ずると、隣国フィンランドにはシベリウス、ノルウェーにはグリークがいますが、スウェーデンでは「スウェーデン狂想曲」のアルヴェーン、或いはラーション位しか名前が出てきません。執務室にあるCDラックを見てみると、スウェーデンのジャズではパーション、ノーダールといったピアノトリオや、スイート・ジャズトリオの3枚と、クラシックではスウェーディッシュテナー歌曲集が1枚ありました。

ノルウェーのヤン・ガルバレクなどを含めて、ヨーロッパのジャズは単に聴き易い、抒情性豊か、といった陳腐なものではなく、1929年の大恐慌、そして第2次大戦前後の大量のアメリカからのジャズミュージシャンの移動以来、米国とヨーロッパの文化が融合した結果、新しいスタイルのジャズが誕生したということなのだと思います。そこには“癒しのジャズ”と切って捨てられない何かがあるように思います。
若い時には、心を揺さぶられるような主張するジャズを好んで聴いていましたが、仕事の合間に聴くヨーロッパ系のジャズは、仕事でささくれ立った自分の気持ちを一時労ってくれます。


(福島県立医科大学理事長 菊地臣一)


今週の花


【理事長室】
■エピデンドラム(オレンジボール)
ラン科 非耐寒性常緑多年草
原産:中南米
《名前の由来》本属が一般的に着生ランであることから、ギリシャ語のepi(上)とdendron(木)からなる
肉厚な葉を交互につけ、花茎の先に小さな花が集まってたくさん咲く。
ランの中でも育てやすく、次々と花が咲き、長期間楽しめる。
オレンジボールは名前の通り鮮やかな橙色。
他、赤、黄色、ピンクなど、どれも発色が良く鮮やかな花色。

■スィートピー(ステラ)
マメ科 一年草
原産:地中海沿岸
別名:ハナエンドウ・ニオイエンドウ
明治〜大正時代に渡来。
チューリップやフリージアと並ぶ春の代表花。

■ミスカンサス
ユリ科 多年草
白いラインが入るしなやかな細長い葉。
地植え・鉢植えでも耐寒性・耐陰性に優れた非常に丈夫な植物。
切葉としてもとても長く楽しめる。




【秘書室】
■チューリップ
ユリ科 球根植物
原産:地中海沿岸〜中央アジア
公園の花壇などで栽培され、認知度の高い春の花。
現在は8000品種以上あり、開花時期や花形、草姿などによって15系統に分類される。
□楊貴妃
パステルピンクでシャープな花形のユリ咲きタイプ。
ユリ咲きは、晴れた日には花弁が星型に満開になり、ユリのような見事な姿になる。
□ブルーダイヤモンド
紫色の八重咲きタイプ。
花弁が多く重なり、蕾の状態も可愛く、満開時はシャクヤクのような花姿になる。

■ミスカンサス
(※理事長室分コメントをご参照ください)



(写真:伊藤俊一 氏)

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