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理事長室からの花だより

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理事長室からの花だより

2008.12.22

vol.16  − 冬の月 −

この季節、早朝の出勤時、未だ明けやらぬ暗がりの中で露地に咲き誇っている白い山茶花は、仕事への気負いを一瞬和らげてくれます。帰宅時、露地の石畳に敷き詰められているかのように花弁が落ちており、短い一日の生を終えています。「人いゆき日ゆき月ゆく角庭(かどには)の山茶花(さざんくわ)の花も散りつくしたり(佐佐木信綱)」を実感させられます。
花の儚さは、仕事で頭が一杯になっている我が身に世の無常をさり気なく知らせてくれる、人生の師でもあるようです。

冬は、月の冷涼なる青さが際立つ季節でもあります。子供の頃、月明かりの下、独り不安を抱えて寒空の中帰路を急いだことを想い出します。
大人になって、月を意識するようになったのは、福岡県立美術館で出会った眦臾扈熟困痢峽遏廚任靴拭この美術館の所蔵ではないようで、最近刊行された画集(求龍堂)で観ると、個人蔵のようです。この画家は、当時は、全く世に知られておらず、周囲に聞いても「月」はおろか他の作品もなかなか目にする機会がありませんでした。後年、三鷹市美術ギャラリーで遺作展が開催され、世間に注目されるようになりました。
「蝋燭」のシリーズがよく知られていますが、私は「月」に惹かれます。彼の生き方は、対照的な絵を描く田中一村と好一対です。

眦臾扈熟此峽遏
求龍堂『眦臾扈熟魂莉検〆酩覆醗箙董P7より転載
http://www.fmu.ac.jp/univ/hana_img/tuki.jpg



(福島県立医科大学理事長 菊地臣一)

今週の花


【理事長室】
■ブバルディア(ロイヤルホワイトシュープリーム)
アカネ科 常緑低木
和名:管丁字
原産:熱帯アメリカ メキシコ
《名前の由来》 ルイ13世の侍医で、パリ王国庭園の園長ブー
バルの名より。
十字型の小さな花が集まって咲き、ピンクや赤、八重咲きなどあ
り。

■ヒペリカム(ピンキーフレア)
オトギリソウ科 落葉低木
原産:中国
フレアーシリーズは他に、エンビーフレア、キャンディーフレア、ミ
スティックフレア。

■ミスカンサス
ユリ科 多年草
白いラインが入るしなやかな細い葉。

■モンステラ
サトイモ科 多年草
切り込みや穴のあいた大きな葉がユニークな蔓性植物。

【秘書室】
■デルフィニュウム(パールブルー)
キンポウゲ科 多年草
和名:ヒエンソウ
《名前の由来》 蕾の形がイルカに似ていることから、ギリシャ語
でイルカ(delphin)より。
ヨーロッパを中心に約250種分布する。
青系を中心に多品種あり。
パールブルーはスプレー咲(シネンシス系)で水色の人気種。

■トルコギキョウ(アニーライトピンク)
リンドウ科 多年草
原産:北アメリカ
アニーライトピンクは一重の小輪タイプ(アニーシリーズ)の淡いピ
ンク。

■スィートピー(ステラ)
マメ科 蔓性一年草
原産:シチリア島
葉咲が巻きヒゲになる蔓性植物で、蝶のような花を咲かせる。
チューリップやフリージアとともに、春の代表的な芳香花。

■白塗りドウダンツツジ
ツツジ科 落葉低木
原産:日本
スズランのような釣鐘状の花を咲かせる落葉樹。
落葉後の枝を白く塗ったものを使用。

■ユーカリ
フトモモ科 常緑高木
オーストラリアを中心に600種ほどが分布し、コアラの木としても
有名。
コアラが食べるユーカリは数十種で、切花で流通しているものは
別種。




(写真:伊藤俊一 氏)

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