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理事長室からの花だより

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理事長室からの花だより

2008.12.02

vol.14  − 学生時代の旅 −

学生時代、大学紛争のあおりを受けて大学がロックアウトされてしまいました。そんな強烈な体験があるだけに、日々変わることなく行われている授業をみると、これは、皆の努力で辛うじて維持されているのであって、何かの切っ掛けであっけなく崩壊するのだという実感を持っています。

学生時代のこんな世情の中、私は古都で数多くの寺社仏閣の庭をみて廻りました。そのうち、心惹かれるいくつかの仏像に出会いました。当尾の里の浄瑠璃寺本堂にある不動明王立像の向かって右側にある小さな矜羯羅(こんがら)童子立像です。小さいので見逃してしまうかも知れません。“無邪気”という言葉がこんなに似合う仏像を私は知りませんし、そこには高貴さも漂ってさえいるような気がします。

成熟した静寂という点で魅力的な、奈良は秋篠寺の伎芸天と双璧だと思い、いつも2つの仏像の写真を部屋に置き、これらをみて心を静めています。この童子像、機会があったら是非鑑賞してみて下さい。



(福島県立医科大学理事長 菊地臣一)

今週の花


【理事長室】
■ピンクッション
ヤマモガシ科 非耐寒性常緑低木
原産:南アフリカ
《名前の由来》花姿が裁縫で使用する針山(ピ
ンクッション)に似ていることから。
秘書室で使用しているキングプロテアと同科
で、南国らしい鮮やかな色の個性的な花。
花色は赤・ピンク・オレンジ・黄などあり、非常
に花持ちがよい。

■ベアグラス
ユリ科 多年草
原産:北アメリカ西部
細長い針状のしなやかな葉。
非常に丈夫で、現地ではカゴを編む材料にも
使われる。


【秘書室】
■キングプロテア
ヤマモガシ科 半耐寒性低木
原産:南アフリカ
《名前の由来》ギリシャ神話の海神プロテウスの名より。同属と
は思えないほど変異種が多いことから、自由自在に変身できるプ
ロテウスの名前にちなんで
名前の通り、満開時には直径30cmにもなる大きな花。
圧倒的な存在感があり、ドライフラワーにもなる。
南アフリカ共和国の国花。

■ヒペリカム
オトギリソウ科 落葉低木
原産:中国
主に実を観賞するために流通する切花。
実の色は淡いピンクやグリーンから赤黒いものまで多品種あり。

■ニシキギ
ニシキギ科 落葉低木
原産:日本・中国 別名:ヤハズニシキギ
《名前の由来》紅葉が美しく、錦にたとえて
       別名は枝についた翼を弓矢の羽(矢筈)にたとえて
カエデ・スズランノキとならび世界三大紅葉樹のひとつ。
枝にコルク状の翼がつくのが特徴。
春に淡い緑色の小さい花を咲かせ、秋に実が熟すと裂けて赤橙
色の種子が現れる。

■雪冠杉
ヒノキ科
《名前の由来》新梢が雪をかぶったようにみえることから
クリスマスにぴったりなグリーンで、花束やアレンジの他クリスマ
スツリーにしたり、リースの土台にも利用される。




(写真:伊藤俊一 氏)

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