福島お達者くらぶは、福島県を中心に活動する、拒食・過食など摂食の問題(摂食障害)に苦しむ人たちの会です。(県外の方も問題なく参加してください。)

こんなことを言ったらおかしいと思われるんじゃないかというような心配なしに心の中に渦巻く思いを吐き出して楽になり、同じ苦しさをかかえる人たちがいる、自分だけじゃないと知って安心し、そこで友達、仲間を得るためのミーティングを中心に活動しています。それは治療のための会ではありません。何の束縛もない、ふらっと行ってみようかなと思ったときに行ける集まりです。初めての人も安心して参加してください。

並行して、家族の会も行っています。こちらには医師・看護師・心理士などの援助職スタッフが出席し、とまどっているようなときにはそれはこういう意味ですよといった発言をすることもありますが、基本的にはこちらも、他では言えない苦しい事情を吐き出して楽になり、同じように苦しみ、それを乗り越えようとしている同じ立場の人たちの存在に励まされる会です。
(家族と本人のミーティングを隣り合った部屋で並行して行うのは、私たちが全国で最初に始めたものです。)


福島お達者くらぶは、医師、看護師、心理士の有志がスタッフとして運営にあたっています。会費はありませんが、参加者には少額の経費(一家族200円:電話の維持などのためです)を負担してもらっています。

ミーティングは毎月1回だけですが、1992年の開始以来、一度も欠かさずに行ってきました(*)。決まった日時に決まった場所に行けば、必ず仲間やスタッフに会えるという信頼を何よりも大切にしてきたからです。
* 残念ながら新型コロナウイルス感染拡大による自粛で、20205月は休止となりました。しかし1ヶ月だけの休止で、6月から場所を変えて再開しています。

お達者くらぶ本人ミーティングの模様替え
 福島お達者くらぶのミーティングは1992年の11月に始まってちょうど四半世紀の節目になった2017年11月から、本人ミーティングのスタイルを変えました。
 本人ミーティングは、繰り返し参加している人から司会者を選び、言いっぱなし聴きっぱなしが原則の自助グループ的な雰囲気でやってきました。ところが、このスタイルでは、ミーティングで話されることがモノローグ(独白)になってしまう傾向が強くなってしまいました。
 そこで
本人ミーティングをベテランスタッフが加わったダイアローグ(対話)の形に変えました。スタッフが入ったと言っても、どうすべき・どうしたらいいなど教育・指導のためではなく、自分ではどこかでわかっていたけれど、なかなか言葉にならなかった思いが、対話の中で自然に言葉になって滑り出してくる、それを促すようなミーティングになるようにしています。
 なお、家族ミーティングの方は、ベテランスタッフが司会して、参加した方々が自由に話されるのを受け止めていく、今までと変わらない形で続けています。

福島お達者くらぶから (2025年 4月 1日更新)

 
ミーティングの日時
福島お達者くらぶミーティングは毎月第2土曜日の午後2時から
約2時間ほど行われています。

(できるだけ2時に間に合うように来てください。)

 ミーティングの場所
福島県立医大の近くの蓬莱学習センターで行っています。

 部屋は分館1階の第一・第二講義室です
蓬莱学習センターへの道筋については、左欄のMAP を見てください。

 福島お達者くらぶの歴史は1992年11月のミーティング開始から30年を超えました。発足時のことや今までの経過はお達者くらぶだより105号に報告していますので、読んでみていただければと思います。
 福島お達者くらぶは創設以来ずっとミーティング室を使わせてもらってきた福島県立医大では、新型コロナウイルスの最初の感染の発生以来、職員・学生の出入りにも厳しい措置が続いていて、私たちのような外部の人間の利用は実質的に不可能になったため、ミーティングは別の場所で行うことになりました。 
 2020年6月からミーティング室として蓬莱学習センターの教室を使わせてもらっています。福島市教育委員会、そしていろいろご配慮をいただいている学習センタースタッフの方々に感謝です。

お知らせ

 福島お達者くらぶホームページのURL(アドレス)が次のように変わりました。
https://www.fmu.ac.jp/home/gim-fm/fotassya3/
 これは、今までこのホームページが掲載されていた福島県立医大の地域・家庭医療学講座が組織の改変で総合内科・総合診療学講座と名称が変わって、そのURLが変更されたためです。「福島お達者くらぶ」で検索すると、今までどおり問題なく開けます。

お達者くらぶだより115号を掲載しました。(2025年 4月 1日)

事務局の香山が自助グループに招かれた講演の原稿を掲載しています。
題名:拒食・過食の人達が伝えようとしていること、その人達に伝えたいこと」
読んでみたい方は題名をクリックしてください。(2013年12月1日)

寄せ書き(2003年11月〜2009年11月)

お達者くらぶ事務局からのお願い

《マスクを》
 新型コロナウイルスの取り扱いが変わって、マスクは自由選択になりました。
 しかし、ミーティングでは一部屋で密接な時間を持つことになります。
 参加するときにはこれからもマスクをしていただけるようにお願いします。

 また、参加する日はできれば体温を測ってください
 ふだんより高い場合には参加を控えていただければと思います。。

《石けんで手洗いを》
コロナウイルスは脂肪の膜で包まれていて、その膜はアルコールで溶かされます。
石けんも油を溶かすので有効です。腕まくりして、石けんを付け手掌だけでなく
手甲、指間、指先、手首まで、全体をよく洗うのがよいのです。

ATM
のディスプレイなど、たくさんの人が触れるところを触れたときには、
その手で決して顔(特に口、鼻、目)を触れず、
そのたびにアルコール消毒か、手を洗う習慣を付けたいと思います。



 福島お達者くらぶは1992年の活動開始から30年を超えました。
2011年3月11日の大震災、それに続く原子力発電所事故で福島県は大きく揺さぶられてきましたが、お達者くらぶは揺らぐことなく、摂食障害に苦しむ人たちのための活動を継続しています。


福島お達者くらぶだよりバックナンバーはこちらから
  バックナンバーの主な内容
   赤字で示された号は、そこをクリックすると表示されます
    
(それ以外の号は上のバックナンバーから)
     No.115 身体はトラウマを記録する
     No.114 摂食障害は甘えてる?
     No.113 無意識の領域に押し込められた記憶
     No.112 摂食障害の人にどのように接するか(続き)
     No.111 摂食障害の人にどのように接するか
     No.110 なぜ、そんなにやせたいの?
     No.109 人はなぜ食べすぎる?
     No.108 寄り添うことについて
     No.107 苦しんでいる人へのアドバイスについて
     No.106 人を愛する:並んで眺めるか、見つめ合うか
     No.105 福島お達者くらぶの30年を振り返る
     No.104 人の「性」をめぐって、揺れ動く人たち
     No.103 食べ過ぎとダイエット
     No.102 共同意思決定について(摂食障害の場合)
     No.101 自助活動が社会を動かす力となるために
     No.100 自殺しないですむために
      No.99 Withコロナ時代の不安:女性の自殺の増加
      No.98 家族ミーティングの役割と意味について
      No.97 中核的な人たちの回避について
     No.96 摂食障害の各病型の対応について
     No.95 摂食障害という病気についてーそのタイプの分類
      No.94 日本摂食障害学会学術集会で印象に残ったこと
      No.93 親しい人に打ち明けられたらどうする?
      No.92 創設以来のスタッフの引退、スタッフ(香山)の本
      No.91 依存・回復を能動・受動でなく「中動態」で捉える
      No.90 回復しづらい人が持つ3つの特徴と巻き込まれる人
      No.89 ネガティブ・ケイパビリティ(答のない事態に耐える力)
      No.88 25周年記念講演会(日本摂食障害協会と共催)報告
      No.87 初期のメンバーと初めて参加した人からのメール
      No.86 薬物依存症の専門家・成瀬暢也先生の講演から
      No.85 お達者くらぶは25年になりました・推薦できる医師を
      No.84 摂食障害学会ニュースレターから瀧井正人先生のお考え
      No.83 溺れている人に手を差し伸べる(家族・支援の方々に
      No.82 摂食障害をめぐる専門職者が関わる組織
      No.81 ミーティングに1〜2回で来なくなる人の割合
      No.80 日本摂食障害協会の発足について
     No.79 美瑛(みえ)さんの手紙(2016年正月)
     No.78 アディクションの回復支援(田辺等先生の講演から)
     No.77 依存症に苦しむ人の周りの人はどうする?
     No.76 「その後の不自由」(上岡陽江・大嶋栄子著)より
     No.75 美瑛(みえ)さんの手紙
     No.74 自助グループ活動の現状と今後
     No.73 日本摂食障害学会での見聞記
     No.72 上岡陽江(かみおかはるえ)さんのお話から
     No.71 ショコラさんとのメール交換
     No.70 新年の挨拶・AAメンバーかおるさんのブログから
     No.69 「信じない」が根を張っている
     No.68 放射能汚染避難者のアルコール・ギャンブルの問題
     No.67 AAオープンスピーカーズミーティングでのメッセージ
     No.66 新しいミーティングの様子
     No.65 “生きたい”という心の声と向き合って
     No.64 福島お達者くらぶは今年の冬からいろいろ変わります
     No.63 福島医学会特別賞受賞記念講演
     No.62 NABA全国大会の報告・後藤恵先生の講演から
     No.61 水島広子先生の講演から


福島お達者くらぶへようこそ