研究成果情報・学会等表彰 (研究成果)

米国科学誌「Journal of the American Heart Association」 掲載〔平成29年6月〕

Associations of acid suppressive therapy
with cardiac mortality in heart failure patients

(心不全患者における胃酸分泌抑制療法と生命予後の関係に関する研究)





 

 



義久 精臣 ( よしひさ・あきおみ )
循環器内科学講座 准教授

 

研究グループ:
義久精臣、滝口 舞、菅野優紀、佐藤彰彦、横川哲郎、三浦俊輔、阿部諭史、三阪智史、佐藤崇匡、鈴木 聡 、及川雅啓、小林 淳、八巻尚洋、国井浩行、中里和彦、斎藤修一、竹石恭知

 概要

論文掲載雑誌:「Journal of the American Heart Association」(2017 Jun. 1)

胃酸分泌抑制療法は消化性潰瘍の予防や治療に重要である。
一方、ヒスタミン受容体拮抗薬(以下H2RA)の心不全発症予防効果やプロトンポンプ抑制薬(以下PPI)のメリットおよびデメリットが近年報告されている。
そこで、我々は心不全患者における胃酸分泌抑制療法の有無と生命予後の関係について検討した。2009年から2014年に当院に入院し退院した心不全患者1191例を対象に観察研究を実施した。胃酸分泌抑制薬の有無にて、3群(胃酸分泌抑制薬非服用群363例、H2RA群164例、PPI群664例)に分類し、3群における患者背景、ならびに心臓死発生率について比較検討を行った。
PPI群では、消化性潰瘍の既往や抗凝固薬および抗血小板薬の内服率が高率であった。非服用群およびH2RA群と比して、PPI群では心臓死発生率は低値であった。さらに、H2RA群とPPI群にて、患者背景を調整するために、上部消化管疾患の併存、抗凝固薬や抗血小板薬の有無などにてプロペンシティスコアマッチングを施行した。マッチ後コホート(328例)にてPPI群ではH2RA群と比して心臓死発生率は低値であった。
PPIは心不全患者において心臓死を減少する可能性が示唆された。

(義久 精臣)

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 医学部 循環器内科学講座  准教授 義久 精臣
電話 024-547-1190 / FAX 024-548-1821
講座ホームページ http://www.fmu.ac.jp/home/int-med1/intmed1main.htm
メール  (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

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