研究成果情報・学会等表彰 (研究成果)

米国科学誌「PLOS ONE」掲載 〔平成28年11月〕

Pulmonary arterial capacitance predicts cardiac events
in pulmonary hypertension due to left heart disease

(左心由来肺高血圧症患者の
 予後予測における肺動脈キャパシタンスの重要性に関する研究)






杉本 浩一
( すぎもと・こういち )
寄附講座 肺高血圧先進医療学講座 准教授

 

研究グループ:
杉本浩一、義久精臣、中里和彦、神 雄一郎、鈴木 聡、横川哲朗、三阪智史、八巻尚洋、國井浩行、鈴木 均、斎藤修一、竹石恭知

 概要

論文掲載雑誌: 
「PLOS ONE」 〔2016 Nov. 22〕
DOI:10,1371/Journal.pone.0165603

左心疾患による肺高血圧症(left heart disease-pulmonary hypertension: LHD-PH)は肺高血圧症の中で最も大きな割合を占めるが、LHD-PH患者の予後因子に関する報告はほとんどない。近年、肺動脈キャパシタンスは、肺血管抵抗と並ぶ右室後負荷の因子として注目されており、今回我々は、LHD-PH患者の予後予測における肺動脈キャパシタンスの重要性について検討した。
当院の右心カテーテル検査で診断された連続252名のLHD-PH患者を対象とし、肺動脈キャパシタンスは一回拍出量/肺動脈脈圧として表した。心イベントは、心不全の悪化による再入院または心臓死と定義した。
追跡期間中に54例の患者に心イベントが認められ、カプランマイヤー曲線から、肺動脈キャパシタンスが低値になるほど、心イベントを起こしやすいことが明らかとなった。Coxハザード解析では、肺動脈キャパシタンスが心イベント発生と有意に関連することが証明された。ROC曲線を解析すると、肺動脈キャパシタンスは肺血管抵抗よりも優れた心イベント予測因子であることが示された。
本研究の結果から、肺動脈キャパシタンスはLHD-PH患者の心事故予測において重要な因子であると考えられた。

(杉本 浩一)

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 医学部 循環器内科学講座 准教授 / 杉本 浩一
電話 024-547-1190(循環器内科学講座) / FAX 024-548-1821
循環器内科学講座ホームページ http://www.fmu.ac.jp/home/int-med1/intmed1main.htm
肺高血圧先進医療学講座 概要(医療研究推進課管理 寄附講座ページ)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/sangaku/kifu_koza_list.html#hai_senshin
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