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理事長室からの花だより

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理事長室からの花だより

2009.07.10

vol.38  − 文月 (ふづき) −

帰宅時、オハグロトンボが露地で出迎えてくれました。
子供の頃には随分見慣れていた風情なのに、数が少なくなったせいか、あるいは歳を重ねたからか、このような景色が目の前に現れると思わず足を止めて見入ってしまいます。

福島市は2日連続で全国最高温度を記録し、発信力を発揮しています。こんな事で全国に発信する必要もないのですが…。
福島市は盆地特有の気候で、夏の日中の暑さは思考力を低下させてしまいます。只、東京のような大都市と違い、朝晩は涼しい風が家の中に入り込み、涼やかです。

今月から、上布(じょうふ)に衣更えです。
上布のシャリシャリ感とした肌触りは、体と心に夏の到来を告げてくれます。私は、両親からのものと石垣島で購入した八重山上布を着廻しています。
福島には、昭和村というところに本州で唯一、上布の原料の産地があり、からむし織として愛好者に知られています。

この時期、各地から花菖蒲(はなしょうぶ)の便りが届きます。
福島県では、会津〜岩代国一の宮がある伊佐須美神社が有名です。
http://www.fmu.ac.jp/univ/hana_img/38_ayame.jpg・伊佐須美神社あやめ苑)
※写真提供:会津美里町観光協会
蛇足ですが、その伊佐須美神社と京都御所、伊弉諾(いざなぎ)神宮〔淡路島〕、土佐神宮〔高知県〕、そして都農(つの)神社〔宮崎県〕が一直線に並んでいるという事実があるそうです。これらに共通するキーワードなど、詳しくは「神器封殺」(高田崇史著)にあります。
ちなみに、伊佐須美神社で執り行われる御田植祭は、「伊勢の朝田、熱田の夕田、高田の昼田」と言われ、日本三大田植祭が行われているところです。


(福島県立医科大学理事長 菊地臣一)


今週の花


【理事長室】
■タカノハススキ
イネ科 多年草
英名「ゼブラグラス」zebra grass
葉に黄白色の斑が入るのが特徴。
縦に白色の縞が入るシマススキ、葉の細いイ
トススキもある。
■クルクマ(シャローム)
ショウガ科 球根植物
原産:熱帯アジア
別名「ハルウコン」
健康食品や漢方薬などに利用されるウコンの
仲間。
晩春から初夏にかけて咲くことから、春ウコン
と呼ばれる(ウコンは秋)。
幾重にも重なった花弁のように見える部分は
苞。
シャロームはピンクローズの大きめの苞。
水中花としても楽しめる。
※拡大写真
http://www.fmu.ac.jp/univ/hana/381.jpg
(無断転載等はご遠慮ください)

【秘書室】
■ソラナム(ブラックパール)
ナス科 一年草
ソラナムは「観賞用ナス」を意味し、ナス科ナス属の総称
で約1700種ある。
ひと枝にミニトマトのような実をたくさんつける。
ブラックパールは名前の通り、黒真珠のような光沢のあ
る黒い実がなる。
■アーティチョーク
キク科 多年草
原産:地中海沿岸 北アフリカ
別名「朝鮮アザミ」
紀元前から高級野菜として食される。
ヨーロッパなどではポピュラーな食べ物。
蕾を茹でて食べる。
日本では主に観賞用として栽培されている。
アザミに似た15cmにもなる大きな花を咲かせる。
草丈は1.5〜2m以上にもなり、葉も大きくトゲトゲして
いる。
※拡大写真
http://www.fmu.ac.jp/univ/hana/382.jpg
(無断転載等はご遠慮ください)

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