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福島県立医科大学:理事長兼学長ごあいさつ

理事長兼学長
竹之下 誠一

新年度にあたり、ご挨拶申し上げます。

医療を取り巻く環境、本学を取り巻く情勢の変化は、近年、特にそのスピードを増し、しかも従来の方法で対応することは難しくなってきています。
 18歳人口の減少、入試制度の変更、国際的な大学間競争、あるいは高齢化、医療費負担の増大、医師の働き方改革、AI医療技術の進化など、その変化を挙げれば枚挙に暇がありません。私たちは、これからも切れ目なく優れた医療人を福島に送り出し、最新かつ高度な医療を提供し続けるために、そのひとつひとつに対し、総力を挙げて対応を模索し、課題を解決してまいります。

前例のない変化に対し、これまでも私たちは「困難な状況に、しなやかに適応して未来を切り開く力」、つまりレジリエンスを徹底的に磨くことを目指してきました。キーワードは「しなやかさ」です。硬直した思考や体制にしがみつくことなく、課題を自分事として捉え、最適な解決策を持つ者、部署が、既存の枠組みを超えて対応していくという「しなやかさ」にさらに磨きをかけてまいります。

そして、今年度はレジリエンスからさらに一歩前に進んで、アライアンス、つまり「連携」する、という取組みを強化します。医療に対する社会のニーズが多様化する中、全てを一部署で、あるいは本学のみで対応することは不可能な時代です。課題解決策や経験を持つ個人や部署、あるいは課題解決に役立つ能力や機能を持つもの同士が連携して、バーチャルなチームを構成し、より迅速に、より大きな課題の解決に当たるという取組みです。それは学内部署同士に留まりません。相手が企業であっても自治体であっても同じです。
 例えば、本学では既に研究面では核医学分野では金沢大学や大阪大学との連携を構築し、最先端のがん治療の研究において世界とその成果を競っています。原子力災害医療や教育の面では原発事故以降、広島大学、長崎大学との連携を深めてまいりました。そして、健康長寿を目標に掲げる福島で唯一の医科大学の使命として、健康啓発活動にも注力し、地元新聞社との連携を強化しています。そのほかにも本学附属病院と県内6医療機関が連携し病理画像のAI診断ネットワークを築き、不足する病理医の負担軽減を図っています。双葉では多目的ヘリを導入し、磐城の医療機関との連携もこれまで以上に密接になっています。
 このように、互いの得意とする能力や機能を持ち寄ることで、より大きな成果を手にしたり、より強い影響力を発揮したり、経験値を最大限活用するなど、適切な連携は、従来にはない相乗的な効果を期待できます。
 変化に対しては、私たちも変化で対応するしかありません。対応の難しい変化に対しては、しなやかさと連携、つまり「レジリエンスからアライアンスへ」をキーワードに、教職員が一丸となって対応してまいります。そして、福島におけるより良い医療の提供とその体制づくり、ひいては県民の皆さまの健康長寿実現に貢献してまいります。

平成31年(2019) 4月1日
福島県立医科大学 理事長兼学長  竹之下 誠一

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