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理事長室からの花だより

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理事長室からの花だより

2008.09.09

vol.6  − 花と酒 −

秋は、人を詩人にさせてくれます。
福島での朝晩は、東京のそれとは違い、明らかに夏の終わりを感じさせてくれます。
初秋の夕暮れに、縁側(今は少なくなりました)に座り、少し色づき始めた桜葉が風にそよぐのを眺めていると、若山牧水の心境になれます。李朝白磁の大壺に投げ入れた大量の秋桜を愛でながら『白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり』を味わってみるのも一興です(飲み過ぎて肝臓を壊すのは困りますが…)。
BGMにスタン・ゲッツの「初秋」が流れていたら最高です。
初秋といえば、昔を想い出して、少年と主人公の心の交流を描いたロバート・B・パーカーのスペンサー・シリーズの小説「初秋」を読んでみるのも悪くないですね。
こんなことを書いていると一気に、その頃の記憶も、そして匂いさえも蘇ってきます。
(福島県立医科大学理事長 菊地臣一)

今週の花


【理事長室】
■バンクシア(コクシニア)
ヤマモガシ科
およそ80種あり、一種を除きオーストラリアのみに生育。球状〜円筒状の花序で、ブラシのような花。独特の形と美しい色彩が魅力。
■ドラセナ・コンシンネ(レインボー)
リュウゼツラン科 常緑低木
縦縞模様の細長い葉が特徴。レインボーは一番赤みが強い品種。他、トリカラー、ホワイトホリーもある。






【秘書室】
■コスモス
キク科 一年草
和名・秋桜 《和名の由来》メキシコ原産で、渡来当時は主に秋に咲き、花弁が桜に似ていることから。
ピンク、赤、白が一般的だが、品種改良が進み、黄、オレンジや八重咲きなどもある。チョコの香りがする赤黒色のチョコレートコスモスが人気。
○コスモスの歌
「コスモスや雲忘れたる空の碧」(松根東洋城)

■ピンポン菊(セイチロ)
キク科
花持ちが非常に良く、まん丸に咲く菊。色は白、黄、ピンク、緑、オレンジ、赤などあり。通常の菊とは異なり、お祝いのアレンジメントや花束にもよく利用される。
■千日紅
ヒユ科 一年草
《名前の由来》紅色が長く色褪せないことから。
小花を密生した球状の頭状花序をつける。ドライフラワーにしても、花色が綺麗に残る。
■クロトン
トウダイグサ科 常緑低木
別名・変葉木
黄・赤・緑・黒など葉色が多く、葉形も様々な種類がある。沖縄など暖かい所では生垣などに用いられる。
■ハマナデシコ
ナデシコ科 多年草
海岸の崖や砂浜に生育し、葉は厚く光沢があるのが特徴。ナデシコの仲間としては、開花期が遅く、夏〜秋に咲く。


(写真:伊藤俊一 氏)

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