研究成果情報・学会等表彰 (研究成果)

米国科学誌「Cell Transplantation」 掲載  〔平成29年8月〕

Ex vivo Pretreatment of Islets with Mitomycin C: Reduction in Immunogenic Potential of Islets by Suppressing Secretion of Multiple Chemotactic Factors
(Mytomycin-Cを用いた移植前処置による白血球遊走因子分泌抑制を介した
 膵島グラフトの免疫原性低下)





 


佐藤 直哉 ( さとう・なおや )
医学部 肝胆膵・移植外科学講座 助教

 

研究グループ:
佐藤直哉、芳賀淳一郎、穴澤貴行、見城 明、木村 隆、和田郁夫、森 努、丸橋 繁、後藤満一

 概要

論文掲載雑誌:「Cell Transplantation」
         (2017 Aug. DOI:10.1177/0963689717721233)

本研究は、1型糖尿病の移植医療として臨床応用が進んでいる膵島移植に関するものです。
本研究では、ラット膵島を糖尿病マウスに移植する異種移植モデルにおいて、Mitomycin-C(MMC)を用いた移植前処置が移植グラフトの生着延長をもたらす現象について、そのメカニズムに迫りました。
MMC処置膵島と非処置膵島での遺伝子発現を網羅的に解析し、有意に変化した遺伝子群の同定と、得られた解析結果について検証実験を行いました。その結果、MMCにより膵島内のサイトカイン関連遺伝子群発現が抑制されていること明らかとなり、タンパク発現においても同様の結果が確認されました。
また、ラット膵島の培養液に対する、マウス単球の遊走能はMMC処置により有意に抑制され、膵島グラフトが分泌するサイトカイン抑制を介した免疫原性低下が示されました。
これらの知見から、膵島移植において宿主免疫応答を抑制する戦略としてMMCを用いた前処置が有望である可能性があると結論付けられ、今後大動物を用いた移植実験における効果検証が望まれます。

(佐藤直哉)

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 医学部 肝胆膵・移植外科学講座  助教 佐藤直哉
電話 024-547-0254 / FAX 024-548-2735
講座ホームページ http://www.fmu.ac.jp/cms/hbpts/
メール  (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

▲TOPへ