研究成果情報・学会等表彰 (研究成果)

米国科学誌「International Journal of Cardiology」 掲載  〔平成28年1月〕

The association between circulating anti-angiogenic isoform of vascular endothelial growth factor and clinical profiles in patients with peripheral artery disease
(血管新生抑制作用を持つVEGFアイソフォームの血中濃度と閉塞性下肢動脈硬化症患者の臨床像との関連性に対する研究)







佐藤 彰彦
( さとう・あきひこ )

循環器・血液内科学講座 助手

 

研究グループ: (医学部 循環器・血液内科学講座)
佐藤彰彦、義久精臣、横川哲郎、清水竹史、中村裕一、上岡正志、金城貴士、鈴木 聡、國井弘行、竹石恭知

 概要

論文掲載雑誌: 
International Journal of Cardiology 2016 Jan. 13.  (米国)

閉塞性下肢動脈硬化症 (以下 PAD) は喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症などいわゆる冠危険因子を基礎に持つ50歳以上の男性に好発し、間欠性肢行や皮膚潰瘍、壊死などQOL を著しく損ない、重症化すれば下肢切断にもつながる疾患で高齢化と共に増加傾向にある疾患である。従来、PAD 患者では組織血管新生を促進する血管内皮細胞増殖因子(以下 VEGF) の血中濃度が上昇していることが知られていたが、それに反して下肢病変末梢の側副血行路の発達が不十分なことが報告されていた。近年、癌領域の研究からVEGF のアイソフォームの中に本来の血管新生促進作用とは逆に血管新生抑制作用を持つスプライシング、バリアントが発見された。

そこで我々は VEGF の中でも代表的なアイソフォームであるVEGF165 とそのスプライシングバリアントであるVEGF165b についてPAD患者と対照患者の血液サンプルで測定し、患者背景や並存疾患、PAD の症状、重症度、病変部位 、病変形態との関連を調べた。VEGF1s5b の血中濃度は対照群 と比較して PAD 患者で有意に 高かったがPAD 重症度との関連は認めなかった。PAD 患者の VEGFrn5b は年齢や高血圧、脂質異常症 、陳旧性脳梗塞、冠動脈疾患といった並存疾患との関連が認められた。

(佐藤 彰彦)

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 医学部 循環器・血液内科学講座 助手 佐藤 彰彦
電話 024-547-1190 / FAX 024-548-1821
講座ホームページ http://www.fmu.ac.jp/home/int-med1/intmed1main.htm
メール  (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

▲TOPへ