認知症疾患医療センター

福島県基幹型認知症疾患医療センターとは

当院は、認知症疾患の専門機関として、福島県から基幹型認知症疾患医療センターの指定を受けました。福島県が掲げる『認知症になっても住み慣れた地域で、安心して暮らすことのできるやさしい“ふくしま”の実現』を目指し、保健・医療・福祉と連携を図りながら、専門医療相談や鑑別診断、身体合併症の急性期治療等により総合的に認知症疾患に対応してまいります。

福島県立医科大学附属病院
基幹型認知症疾患医療センター長 三浦 至

 

認知症疾患医療センターの看板が写っている画像。

センター長あいさつ

基幹型認知症疾患医療センター長 三浦 至です。
福島県における65歳以上の高齢者は県人口の30%を超えており、国の平均を上回るペースで高齢化が進んでおります。これに伴い認知症の方は今後も増加することが見込まれており、認知症の方やその家族が暮らしやすい地域づくりのため、その対応は急務となっております。認知症疾患医療センターは認知症の鑑別診断と対応、周辺症状・身体合併症への対応、専門医療相談の実施、地域の関係機関との連携促進等の機能を有しており、福島県内には7つの生活圏域(県北、県中、県南、会津、南会津、相双、いわき)に合計11カ所の認知症疾患医療センターが整備されています。このうち基幹型センターは福島県立医科大学附属病院に設置され、福島県における各センターのとりまとめなど中心的な役割を担い、連携型、地域型の各センターとの連携や研修会などを通して認知症の診断レベルの向上や認知症の方々が安心して暮らすことが出来る地域医療体制づくりへの貢献を図っています。
本センターへの運営には各センターをはじめ関係各所に多大なご協力をいただいており、御礼申し上げます。今後とも本センターへのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
(令和6年9月1日)

認知症疾患医療センターのセンター長、三浦至氏のポートレート。
センター長 三浦至

センターの事業内容

①研修会、人材育成

②相談業務の実施

③鑑別診断

④県内の各認知症疾患医療センターの活動状況の把握

認知症とは

認知症とは、いったん正常に発達した認知機能や精神機能が後天的な脳の障害により低下し、日常生活・社会生活に支障をきたしている状態をいいます。
認知症の原因は様々ですが、最も多いのがアルツハイマー病です。アルツハイマー病が原因でおこる認知症をアルツハイマー型認知症といい、初期症状として最も多いのが健忘(物忘れ)です。症状が進むと、道に迷ったり、言葉の理解が悪くなったりします。治療は大きく薬物療法と非薬物療法に分けられます。薬物療法においては根本治療薬の開発が進められており、現時点でも進行を遅らせるお薬による治療が行われています。非薬物療法としては運動療法、音楽療法、回想法、認知機能訓練などが挙げられ、効果が期待できます。
認知症の症状は下に記したように多様です。認知症の原因によっては、実際にないものが見える(幻覚)、マナーを守れないなどの症状が認知症の初期から現れることがあり、精神科の病気と鑑別が難しいことがあります。認知症の中には治る病気もあり、適切な治療や介護のためには、正確な判断が欠かせません。認知症が疑われる場合は、できるだけ早く、認知症を診ることを専門とする脳神経内科、脳神経外科、精神科などの診療科を受診しましょう。

認知症疾患医療センター担当医師 林 博史

認知症の症状を示すイラストで、左側に中核症状、右側に行動・心理症状が列挙されている。

福島県基幹型認知症疾患医療センター(福島県立医科大学附属病院内)
受付時間 月~金(土、日、祝祭日は休み) 9:00~17:00
電話番号 024-547-1292 E-mail ninchi-k@fmu.ac.jp
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