作業療法士になるには
- 准教授
- 澄川 幸志
- すみがわ こうし
- 基礎作業療法学、障がい者スポーツ、認知症者の生活支援、転倒予防、作業活動(アクティビティ)
突然ですが、作業療法士になる方法をご存じでしょうか?本学を含む養成校に入学して卒業すればなれる、というわけではありません。養成校を卒業(または卒業見込み)し、厚生労働省が行う作業療法士国家試験を受験し、国家試験で合格点に達する必要があります。合格点に達していたのちに、厚生労働省にしかるべき手続きをおこない、晴れて作業療法士となることができます。これが現在作業療法士になるための一般的な方法になります。
現在、国家試験自体は2月下旬に行われており、合格発表は3月下旬に行われます。臨床実習が終わり、卒業研究も終わり、就職活動も終わり、4年間を締めくくる最大のイベントであるともいえます。
私自身も20年前に国家試験を受験しました。当時は合格発表が4月になってからだったので、職場で同僚と一緒に合格発表を確認したことをよく覚えています。もし不合格だったら、とてもいたたまれない気持ちになっただろうなと、今更ながら思います。
本稿を執筆している現在、1期生の国家試験の受験が終わり、合格発表を待っている段階です。受験生ももちろんですが養成校の教員として最も胃が痛くなる時期です。