全教職員の皆様へ 新年度のご挨拶
「共創と知の循環で未来を拓く」
Co-create. Circulate knowledge. Open the future.
教職員の皆様、新年度を迎えるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本日、私は福島県立医科大学の新たな舵取りを担う重責を前に、強い決意を胸にこの日を迎えました。
1990年に本学を卒業して以来、外科医として、この福島の地で多くの患者さんの命と向き合ってまいりました。これまで培ってきた経験と知見のすべてを、今、本学の未来のために捧げる覚悟です。
今、私たちの目の前には、震災と原子力災害からの歩みの先にある課題、医療資源の偏在、そして人口減少という、複合的で厳しい現実が横たわっています。
しかし私は、これらの課題の克服こそが、福島のみならず、日本、そして世界の地域医療の未来を切り拓く道であると確信しています。
私たちが掲げる旗印は、ただ一つです。
「共創と知の循環で未来を拓く」
Co-create. Circulate knowledge. Open the future.
これは単なるスローガンではありません。本学が地域に根ざし、世界と競う医療系総合大学として、次なるステージへ進むための揺るぎない誓いです。
医学部、看護学部、保健科学部、別科助産学専攻、大学院、附属病院、会津医療センター、そして事務局が両輪となって、本学を支えています。
教育、研究、診療、地域連携、大学運営。それぞれの現場で日々力を尽くしてくださっている教職員の皆様一人ひとりの存在こそが、本学の最大の力です。
学部や職種、部局の垣根を越えて知が響き合い、現場で得られた経験が学びへ、研究成果が地域医療へ、そして福島で培った知見が世界へとつながっていく。
その循環こそが、本学の未来を切り拓く原動力になります。
今、本学は大きな歴史の結節点に立っています。
附属病院の再整備、双葉地域における新たな医療拠点の整備、AIや遠隔医療を活用した次世代地域医療モデルの構築など、新たな挑戦が始まっています。
福島県誕生150年、震災から15年という節目の今だからこそ、福島の経験を未来へ、そして世界へつないでいかなければなりません。
未来は遠くから訪れるものではありません。
今日、この場所から、私たち自身の手で拓いていくものです。
どうか皆様のお力を、次の福島医大の歩みにお貸しください。
共創と知の循環を力に、誇れる福島医大の未来をさらに深化させ、共に創り上げてまいりましょう。
令和8年(2026)4月1日
公立大学法人福島県立医科大学
理事長兼学長 鈴木 弘行