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福島県立医科大学 トピックス 

総合科学教育研究センターが「第9回キッズラボ」(空中ディスプレイ)を開催しました








(プライバシー保護のため、児童生徒の画像を一部加工しています)

9月12日(火)、県立須賀川支援学校医大校(本学附属病院内)において、総合科学教育研究センター主催の実験教室「第9回医大総合科学キッズラボ」を開催しました。

この「キッズラボ」は、当センターが地域連携の一つとして、医大校の協力を得て平成23年度から定期的に行っている取組です。
附属病院で入院加療しながら医大校で学ぶ小学生〜中学生を対象に、センター所属教員がそれぞれの専門性をいかした実験や観察等の授業を行い、子どもたちの自然科学への興味と関心が育つ機会を提供しています。

今回は物理学を専門とする小澤 亮先生が講師です。画像が空中に浮かんで見える、小澤先生手作りの不思議な装置「空中ディスプレイ」を使い、“ものがその場所に見える”という現象の仕組みについて、小1〜中2の児童・生徒が考え、学びました。

最初に、先生が空中ディスプレイで文字や花火などの画像を空中に浮かべると、「すごい!」「きれい!」「つかめない!」と教室いっぱいに歓声があがりました。「どうしてこんなふうに見えるんだろうね?」と疑問を投げかけると、子どもならではの自由な発想が次々と出てきます。
そこで赤いりんごを例にスライドで解説。太陽や電球の光がりんごに当たり、反射した光が目に入って“りんご”として見えること。りんごからは反射した光が四方八方に出ていること。りんごまでの距離が違うと右目と左目に入ってくる光の間の角度が変わることなどから、「立体視」や「反射の法則」をかわいい絵でやさしく説明しました。

まだちょっと不思議そうな子どもたちでしたが、今回の空中ディスプレイの仕組みが、ノートパソコンと、光の透過率が通常の鏡の半分というハーフミラー、そして交通安全グッズでおなじみの反射材(再帰反射素材)を組み合わせて、画像が見える場所を空中に角度調整した装置であることをタネあかしすると納得!ハーフミラーや反射材を手にとっては見比べたり、光にかざしたりしていました。

授業の最後は、自分で描いた絵や文字を空中に浮かべてみよう!と、シートに好きな絵やドラマのタイトルを描いたり、切り絵を作ってディスプレイに映しました。
自分の作品が空中に浮かぶ様子を見ると、どの子もパッと顔が輝きます。
授業終了のチャイムが鳴っても、どんどん筆を進めては何度もディスプレイに映しに来る積極的な姿が印象的な、今回のキッズラボでした。

■福島県立須賀川支援学校医大校 http://www.sukagawa-sh-idai.fks.ed.jp/

〔第9回参加・協力教員(自然科学講座)〕
小澤 亮 講師(数理物質科学分野)
志村清仁 教授(先端化学分野)、吉田 宏 准教授(数理物質科学分野)、五十嵐城太郎 准教授(分子細胞生物学分野)、西山学即 講師(分子細胞生物学分野)

〔キッズラボ開催実績〕
第1回 「ゾウリムシの食胞観察」(平成23年7月13日)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=304
第2回 「電気を通す水、通さない水」(平成24年2月28日)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=420
第3回 「金環日食」(平成24年5月18日)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=455
第4回 「折り紙で幾何学体験」(平成25年2月26日)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=551
第5回 「チョウの鱗粉のふしぎ」(平成25年9月12日)  https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=633
第6回 「電気めっきでメダルを作ろう」(平成26年9月4日)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=769
第7回 「光ってなに?」(平成27年11月11日)  https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=904
第8回 「カエデの秘密」(平成28年9月2日)
 https://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=1014

総合科学教育研究センター

https://www.fmu.ac.jp/home/icsh/

 

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