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福島県立医科大学

【開催報告】 総合科学教育研究センターが「第8回 キッズラボ」(カエデの秘密)を開催しました。

2016.09.07

9月2日(金)、県立須賀川養護学校医大分校(本学附属病院内)にて、総合科学教育研究センター主催の実験教室「第8回医大総合科学キッズラボ」を開催しました。

この「キッズラボ」は、当センターが地域連携のひとつとして、医大分校の協力を得て平成23年度より定期的に行っている取り組みです。
附属病院で病気を治療しながら医大分校で学ぶ小学生・中学生を対象に、自然科学系の授業を行い、センター所属教員の専門性を活かした分かりやすい実験や観察等により、子どもたちの科学への興味と関心が育つ機会を提供しています。

今回は、日本の中でも特に福島県は種類が多いという樹木「カエデ」の秘密と不思議に迫りました。講師の谷口先生は化学が専門ですが、植物にも造詣が深く、中でもカエデが大好きとのことで、今回キッズラボのために29枚もの標本シートを作成!
「カエデ」という名前の由来や、関連する和歌など文学的要素も織り交ぜながら、福島県内や日本各地で集めた、たくさんの種類のカエデの葉や実を紹介しました。授業の最初にみんなで想像して書いたカエデの絵に似た葉もあれば、全然違う樹木の葉にしか見えないものもあり、シートが変わるたびに驚きの声があがりました。
これからの季節に美しく紅葉するイロハモミジや、薬草のメグスリノキもカエデの一種、など同席した大人の先生方も初めて知る情報も盛りだくさんでした。

後半は、チョウのようなユニークな形の「実」(種)のモデルを厚紙とクリップで作成し、プレイコーナーで実際に飛ばしてみました。ひらひらくるくると回りながらゆるやかに落ちていく様子は、風に運ばれて子孫を増やしやすいように進化した“カエデの知恵”。45分間を通して、カエデの奥深さに触れられた授業となりました。
(プライバシー保護のため、児童生徒の画像を一部加工しています)

〔第8回参加・協力教員(自然科学講座)〕谷口暢一講師(先端化学分野)
志村清仁教授(先端化学分野)、五十嵐城太郎准教授(分子細胞生物学分野)、西山学即講師(分子細胞生物学分野)

■総合科学教育研究センター  http://www.fmu.ac.jp/home/icsh/
  福島県立須賀川養護学校医大分校 http://www.sukagawa-sh-idai.fks.ed.jp/

〔参考:キッズラボ開催履歴〕
第1回 「ゾウリムシの食胞観察」(平成23年7月13日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=304
第2回 「電気を通す水、通さない水」(平成24年2月28日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=420
第3回 「金環日食」(平成24年5月18日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=455
第4回 「折り紙で幾何学体験」(平成25年2月26日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=551
第5回 「チョウの鱗粉のふしぎ」(平成25年9月12日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=633
第6回 「電気めっきでメダルを作ろう」(平成26年9月4日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=769
第7回 「光ってなに?」(平成27年11月11日)
http://www.fmu.ac.jp/univ/cgi/topics_disp.php?seq=904

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