EDUCATIONALACTIVITIES教育活動

教育活動

福島県立医科大学救急医療学講座では全国に先駆けて、2001年から心肺蘇生の講習会を始めました。2002年にはJPTECの前身であるPTCJの講習会を開催しました。救急の標準化教育が始まると消防機関と連携してACLS、BLS,JPTEC、JATEC、ICLS、エマルゴ、緊急被ばく医療などの活動を始めて、全国の教育機関に指導を行っています。また、福島県内の中学校でAEDを教育しています。
救急に興味がある方、インストラクターになりたい方は救急医療学講座の門を叩いてみてください。

AHA ACLS、BLS、PEARS

福島ACLS協会と連携して、AHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)のACLS(Advanced Cardiovascular Life Support:二次救命処置)、BLS (Basic Life Support:一次救命処置 )、PEARS(Pediatric Emergency Assessment, Recognition, and Stabilization:小児救急評価・認識・病態安定化)などのコースを開催しています。
ACLSコースは福島県内の研修医・医師・看護師・救急救命士などを対象に年間6回を目安に開催しています。BLSコースは医療従事者であれば受講しておかねばなりません。

毎年開催している研修医合同BLSコース

日本救急医学会ICLSコース

ICLS(Immediate Cardiac Life Support)コースは日本救急医学会が開催している蘇生のトレーニングコースです。「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を目標としています。日本蘇生協会(JRC)の心肺蘇生ガイドラインに沿った実技を中心としたスキルセッションと、シナリオセッションからなります。ICLSコースは、初期研修医や医学生、看護師など受講生の背景などを考慮して、自由にコースを企画して開催しています。
ICLS指導者養成ワークショップ(WS)では、コースを指導するのに必要な心肺蘇生の成人教育、手技、知識を習得します。福島県立医科大学では年数回開催して、県内外のICLSに熱意のある受講生を対象に開催しています。

福島市消防本部救急救命士とのICLSコース

会津中央病院でのICLSコース

エマルゴ

スウェーデン リンショーピング大学病院で開発されたエマルゴトレーニングシステム(Emergo Train System)®に基づく机上災害訓練の講習会です。エマルゴコースでは、医療従事者、関係機関(消防・警察など)や傷病者のマグネット人形を、災害現場、救護所、病院に設定したホワイトボード上を移動していきます。想定した災害を、シナリオに沿って時系列で展開して、それぞれの役割分担やコミュニケーション、搬送方法、受け入れ方法を行っていきます。
シナリオが終えた後、担当部署の反省点を抽出して、災害時における問題点を抽出していきます。
当院では上級(シニア)インストラクターを取得した救急医により、年数回開催しています。

中学生に対するAED教育

福島ACLS協会と合同で福島県内の中学校でAEDを教えています。当大学病院で臨床実習中の医学生と各消防機関の救急救命士などでBLSの基本手技やAEDの使い方を教育しています。将来の福島県で目の前で倒れた傷病者を救える人材を中学生の頃から育成しています。