生成AIを日々の言語学習のサポートに

ChatGPTが公開され、早いもので1年と2カ月(執筆時点)が経ちました。ChatGPTをはじめとした生成AI の利用については、その優れた機能や大きなインパクトゆえに、現在も国内外で多くの議論がなされています。議論の内容は、入力や出力に関する著作権の問題、出力内容の正確性に関する問題、思想や文化の中立性の問題、など様々です。日本の教育現場でも、課題での剽窃やチーティングなど懸念事項も多く、組織的な利用は難しい現状かと思います。

ただ、その有用性を捨てがたいのも事実で、個人としては、「個人情報や著作権などに関する問題など、生成AIの主要な注意事項を適切に把握した上で」言語学習の「補助的な」ツールとして活用していけたらなと考えています。活用場面について、例えば、ライティングの添削などは簡単にできます。「あなたは日本人高校生のエッセーを添削する専門家です。以下のエッセーを添削してください。#テキスト:エッセーを入力」くらいの簡単なプロンプトで十分なフィードバックを得られます。少し発展的に、単語のフォーマリティや表現の多様性(言い換え)など、ライティングのより具体的な側面について質問することも発展的な学びにつながるでしょう。他にも、英会話にも活用できます。会話の内容、自身の英会話レベル、フィードバックしてもらいたい内容などを指示するだけでも、英会話の良い練習の場となるでしょう。

聞いた話や、自身で利用しての感覚的なものですが、「英語で」、「指示を最初に」「具体的かつ詳細に」プロンプトを入力した方が出力結果の質は高いように思います。ネット上にも言語学習におけるChatGPTの活用方法について、既にかなり多くの有益かつ具体的な情報があります。それらを参考にしたり色々と試したりとする中で、皆さんの言語学習が、「自分自身に根付く言語能力」が高まる、より実りあるものとなることを願います。

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