研究を通じて、自分を/現在を客観視する

今回は自分の研究について紹介します。

19世紀後半以降の日本の人々が、人間の体や心について、どのような見方をしていたのかを調べる、という研究をしています。専門的な言い方では、身体観の歴史研究とか他者認識の歴史研究などと呼ばれます。歴史研究の醍醐味は、いまからは理解できないような考え方や感じ方に触れられることです。同じ人間の、同じ体であっても、それへの考え方、感じ方は時代によって異なります。それはとりもなおさず、今の私たちの考え方や感じ方が、一時的なものに過ぎず、いずれ変化するものだということを教えてくれているのではないでしょうか。

19世紀後半の日本における身体観や他者認識についての研究資料が開かれた状態で置かれている。

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