他人のメガネをかけて世を眺めることも

知人に、障害をもった人がいます。食事の折はサポートが必要です。私も何度かサポートしたことがありますが、あるとき、たくさん食べていたので、思わず「よく食べるねえ」と言ってしまいました。すると、その人は急に食べるのを止めたのです。後で聞くと、よく食べるねえ→食べさせるサポートが大変→食べるのを遠慮して、と言われた、と思ったそうです。何気ない一言が、生活のためサポートを受けている人にはトゲのように刺さってしまうことがあります。本学では、患者さんの身体についてはもちろん、その立場に身を置いたとき、世界がどのように見えるのか、言葉はどのように響くのか、学べるよう、講義を用意してみなさんをお待ちしています。

メガネをかけた男性が机に向かい、真剣に本を読んでいる様子。周囲には書類やノートが散らばっている。

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