
- 義久 精臣 (よしひさ・あきおみ)
- 医学部 循環器内科学講座、心臓病先進治療学講座 教授
- 研究グループ
- 義久 精臣、菅野 優紀、一條 靖洋、佐藤 悠、滝口 舞、横川 哲朗、阿部 諭史、三阪 智史、佐藤 崇匡、及川 雅啓、小林 淳、八巻 尚洋、国井 浩行、竹石 恭知
概要
論文掲載雑誌:「European Journal of Preventive Cardiology」(2020年10月)
冠動脈疾患における抗血小板療法や、弁膜症、不整脈、静脈血栓症などに対する抗凝固療法は治療上重要であるものの、消化管出血発症リスクが増加し、近年、問題となっています。さらに心不全では、抗血小板療法と抗凝固療法が併用されることも多くあります。我々は、心不全患者における消化管出血の発症リスクおよび消化管出血後の予後について検討しました。2103名の心不全患者の内、約3年の観察期間に67名(3.2%)に消化管出血を来しました(年間発生率 約1%)。消化管出血の部位は、大腸(44.1%)、胃(26.5%)、十二指腸(7.4%)、食道(4.4%)、不明(17.6%)でした。また、消化管出血後では心臓死および心不全再入院が高率でした。心不全患者における消化管出血の予防および消化管スクリーニングの重要性が示唆されました。
連絡先
公立大学法人福島県立医科大学 医学部 循環器内科学講座 義久精臣
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