看護の現場看護師の声
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看護職の多様なキャリアと
働き方を応援します
すべての看護職に対してライフステージに応じた働き方を支援しています。また、看護師として長く活躍し続けるためのキャリア形成や資格取得にいたるまで万全のサポート体制を準備しています。
インタビュー実施:2020年10月

タイムリーに診療の補助行為を実施できるのは特定行為を受けた看護師の強み
- 特定行為研修終了者

患者さんとの関わりから、
多くのことを学ぶ
- 看護補助者から看護師へ

充実した支援制度と周囲の配慮によって、
不安なく仕事と家庭を両立
- 看護師と子育てを両立する

精神科看護について深く学ぶため、
勤務しながら大学院へ
- 病棟勤務をしながら大学院で学ぶ

- 看護補助者から看護師へ
看護師を目指したきっかけ
もともと看護補助者である看護助手として働いていました。看護補助者は看護行為そのものができませんので、身体症状を訴える患者さんに対し、援助することができません。そういった場面で何度も申し訳ない気持ちになったこともあり、私も患者さんのために何かできるようになりたいと思い、看護師の資格取得を目指しました。
社会人学生を経て医大附属病院へ
看護学校に通っていた3年間は、家事・育児との両立が大変でしたが、家族の協力や友人たちの応援もあって頑張ることができました。社会人経験を経た入学で、年齢の離れたクラスメイトとの世代のギャップを感じことはありましたが、同じ目標を持つ仲間と楽しく学生生活を送ることができました。 臨地実習は当院でした。実習指導者である看護師をはじめ、現場スタッフの方々の私たち学生に対する熱心な指導が心に響き、医大附属病院の採用試験を受験しました。
看護師になってよかった
現在は、心身医療科病棟に配属されています。大変なこともありますが、患者さんとの関わりから多くの学びを得ることができ、充実した日々を送っています。何よりも患者さんから感謝の言葉をいただくことで、嬉しくなったり、もっと頑張ろうと思えます。看護師になってよかったと思える瞬間です。
今後の目標としては、がん看護や緩和ケアの知識を深めていきたいと考えています。

- 看護師と子育てを両立する
当院の子育て支援
現在、病棟の皮膚科・形成外科チームの一員として、処置前の入浴介助や処置介助、手術前後の看護などを行なっています。
仕事に復帰する前は仕事と家庭が両立できるか心配でした。当院には、時短制度や子育て休暇などの支援制度が充実しています。私の場合、病棟勤務ですが夜勤が難しい状況であったためを免除していただき、現在は月曜〜金曜日で時短勤務をしています。定時で帰宅できるよう配慮していただいているので、仕事後も子どもと過ごせる時間があります。
子どもの体調が急に悪くなった時には、院内にある病児病後児保育「すくすく」に預けられるので助かります。定員オーバーで預けられない場合には、市の緊急サポートふくしまを利用しています。
今では当初感じていた不安は解消し、育児をしながら働くことができています。
福島県立医科大学附属病院で働く意義
新しい医療の知識・技術を習得しやすく、看護師として日々学習できる環境であることです。また、多種多様な疾患の患者様が毎日入院され関わることができます。
今後は、子育てしながらでも興味があるセミナーや学会などには参加して看護師としても成長していきたいと思っています。

- 病棟勤務をしながら大学院で学ぶ
福島県立医科大学大学院への進学の動機
看護学校を卒業してから2つの病院に計9年勤務した後、当院に移って麻酔科外来、整形外科病棟に勤務しました。
改めて大学で学びたいと考えたのは、この整形外科病棟での経験がきっかけになっています。パーソナリティ障害の患者さんと出会って、かかわりの難しさを感じ、精神科看護について深く学んでみたいと考えたからでした。現在は心身医療科病棟で精神科看護に携わっています。
病院の支援
就学当時は、週休や夜勤明けの時間を使って学習時間を確保していました。職場でも学業との両立を理解していただき夜勤や休みの日程調整はもちろん、年休取得など充実した支援を受けさせていただきました。そのおかげで学びを深められたことを今でも感謝しています。
福島県立医科大学附属病院で働く意義
様々な患者さんやスタッフとの出会いが自分を成長させてくれます。また、大学という教育機関とのつながりの中で、自分にできることを模索しながら、探求できる機会に恵まれていると思います。
現在は、心身医療科病棟で、パーソナリティ障害の看護について学習会を行っています。自分の学んだことが、精神科看護の質の向上につながることができればとても意義があると思います。今後、このまま向学の志が止まなければ、精神看護専門看護師を目指したいとも思っています。病院と仲間に支えられて得た私の学びが、患者さんやそのご家族、スタッフなど、誰かの一助となることを願っています。
特定行為看護師のやりがいと今後の活動
特定行為看護師は、患者さんにスムーズな医療提供が行える点で大事な役割であると思います。これまで治療上必要であっても医師の直接指示下に実施されていた診療の補助行為が、『手順書』の範囲で、特定行為看護師の判断で実施できるようになります。これによって患者は、病状が急変したり不必要な苦痛を強いられたりすることが少なくなります。タイムリーに患者に関われることは特定行為を実施できる看護師の強みであり、急性期や在宅などの医療現場では必要不可欠な存在になっていくと考えます。
どのように特定行為を実践することで患者により良い医療が提供できるか検討していきたいと考えています。
受講の動機と、看護部のサポート体制
きっかけは上司の勧めですが、所属内にも特定行為研修を修了しているスタッフがおり、どんなことをするのか興味があったので受講を希望しました。
病院からは、受講費の補助と、所属からは研修参加時の勤務調整などをサポートしていただきました。研修は院内の特定行為研修センターで受講し、その半分程度がe-Learningです。当院では、実習だけでなく、e-Learningの時間も研修として扱ってもらえ、研修受講する上では良い環境であると思います。
看護する上で大切にしていること
患者を最優先に考えられる看護を提供していきたいです。そのためには医師だけでなく、他の医療スタッフとの連携が重要です。特定行為研修を修了した者として、医師の思考の一側面を理解し、多職種とのより密な架け橋となれるように尽力していきたいです。