心不全分野
研究テーマ
　1. 心不全の病態評価、バイオマーカーに関する検討
　2. 心不全におけるエコーなどを用いた非侵襲的な血行動態評価
　3. 心不全に対する薬物療法・非薬物療法の効果に関する検討
　4. 心不全における併存疾患の影響および管理に関する検討

　心不全は、併存疾患も多く、多様な病態を持つ疾患であり、薬物療法や非薬物療法に関して日々進歩の多い分野です。近年、イバブラジン、サクビトリル・バルサルタン、SGLT2阻害薬、可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬などの新規薬が登場しており、積極的に導入しております。また、非薬物療法に関しても、心臓リハビリテーションを積極的に行い、適応症例に関して、呼吸補助療法、各種カテーテル治療、補助人工心臓の導入、心移植の検討を行っております。我々は、心臓の病態に関する検討に加え、心不全を全身性疾患ととらえ、併存疾患も加味した多面的な臨床研究を行っています。リサーチクエスチョンは臨床の現場から生まれてきます。日々の診療を大切にするとともに心不全患者さんを対象とした観察・登録研究を行い、新たな知見を見出し、再度診療へと還元しています。また、臨床研究はより多くの施設が参加してより多くの対象を解析することでその質と意義が高められます。全国の多施設共同研究へ積極的に参画するとともに本学主体で独自性の高い多施設共同研究を実施しています。以下に一部を紹介致します。


脳機能に関する検討
　一般集団と比べ心不全患者さんではうつ病や不安障害の頻度が高いと報告されています。近年、近赤外分光法（NIRS）による非侵襲的な脳血流や脳活動の評価が可能となりました。本学神経精神医学講座との共同研究により心不全患者さんの脳活動とうつ症状、不安状態、認知機能との関係を検討しました。その結果、対照群と比べて心不全患者さんでは前頭部の脳活動が低下していることや、前頭部の脳活動低下が認知機能や言語流暢性の低下や不安状態と関連している可能性が示唆されました。（J Am Heart Assoc. 2020: e014564.）

（引用改変）
脳卒中に関する検討
　心房細動患者さんにおいて、心負荷の指標であるB型ナトリウム利尿ペプチド（BNP）が脳卒中発症の予測因子であることが着目されています。心不全患者さんにおけるBNP値が脳卒中発症と関連するのかどうかを調査しました。退院後、約3年の観察期間にて3.8%が脳卒中を発症していました。脳卒中を発症した患者さんでは退院時のBNP値がより高値であり、多変量コックス比例ハザード解析では退院時のBNP値は脳卒中発症に関する独立した予測因子であることが明らかとなりました。CART解析では脳卒中発症のBNP値のカットオフは187.7 pg/mLであり、既存の脳卒中予測スコアであるCHADS2 scoreにBNP高値を加えると脳卒中の予測能が向上することが判明しました。以上からBNP値は単独またはCHADS2 scoreとの組み合わせにより心不全患者さんにおける脳卒中発症に関する予測因子であることが明らかとなりました。（ESC Heart Fail. 2020: 2508-2515.）
　動脈硬化は脳卒中発症に関する重要な病態生理です。動脈硬化の評価として古くから利用されている脈波伝播速度（PWV）は測定時の血圧に影響を受ける欠点があります。心不全患者さんでは心不全そのものや心不全治療薬により血圧が変動するため、血圧に影響されない動脈硬化の指標であるcardio-ankle vascular index (CAVI)を用いて心不全患者さんの動脈硬化を評価することにより脳卒中発症を予測できるのか検討しました。ROC解析を用いて退院後の脳卒中発症に関するCAVIのカットオフ値を求めたところ9.64でした。カプランマイヤー解析では退院後の脳卒中発症は高CAVI群にて高率でした。多変量コックス比例ハザード解析では高CAVIは脳卒中発症の独立した予測因子でした（ハザード比3.599）。心不全患者さんの脳卒中発症予測に関してCAVIが有用であることが示唆されました。（J Atheroscler Thromb. 2021: 766-775.）

（引用改変）
不眠症を合併した心不全患者における
ベンゾジアゼピンと予後との関係
　近年不眠症治療に使用されるベンゾジアゼピンの副作用（認知機能低下、依存性、耐性、転倒骨折など）が問題視され、世界的にその使用が規制されています。一般集団と比較して心不全患者さんでは不眠症の有病率が高いとの報告があり、睡眠薬の種類と予後との関係を調査しました。不眠症に対しベンゾジアゼピンか非ベンゾジアゼピン（ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロン）のいずれか一方を内服している心不全患者さんの退院後の予後を比較したところ、ベンゾジアゼピン内服患者さんにて心イベントの発生が有意に高率であり、非ベンゾジアゼピンと比較してベンゾジアゼピンの使用は心イベントのリスクと独立して関連していることがわかりました。睡眠薬の選択に関するプロペンシティスコアでマッチングしてもやはりベンゾジアゼピンを内服している患者さんにて心イベントの発生が高率でした。心不全患者さんの不眠症治療における睡眠薬の選択の重要性が示唆されました。（J Am Heart Assoc. 2020: e013982.）
睡眠呼吸障害
　睡眠呼吸障害は低酸素血症や胸腔内圧の陰圧化などを来し心臓や血管に多大な負荷をかける疾患です。心不全の半数以上に睡眠呼吸障害を合併し、心不全の病態や予後を悪化させますが、その評価や加療は十分に普及していませんでした。我々は、心不全患者さんに睡眠呼吸障害が合併することによる不整脈など多方面への影響や睡眠呼吸障害の検出にホルター心電図が有用であることをこれまでに明らかにしてきました。また、積極的に呼吸補助療法・陽圧換気療法を行うことで、心不全の心機能、血管機能、呼吸機能、腎機能の多面的な改善に加え、予後が改善する可能性があることを報告しています（Eur J Heart Fail. 2013: 543-50.）


（引用改変）
慢性閉塞性肺疾患（COPD）
　心不全患者さんの20-40％にCOPDの合併を認め、またCOPDの20-30％に心不全が合併するとされます。我々の検討では、心不全患者さんの28%に呼吸機能検査にて評価したCOPD (GOLD I 77.4%, II 22.6%)を認めました。軽度～中等度のCOPDを合併した心不全患者さんでは、心エコー上、左室および右室の収縮能および拡張能には差を認めないものの、心筋トロポニンは高値であり、動脈スティフネスは亢進し、加算平均心電図の陽性率が高値でした。また、中等度COPD （GOLD II）合併は、心不全患者さんにおける心イベント、心臓死、非心臓死、総死亡に関する独立した予後不良因子であり、COPDに対する治療の重要性が示唆されました(J Cardiol. 2014: 256-64.)。さらに左室駆出率の保たれた心不全を対象とした全国規模の多施設共同レジストリーにも参加し、左室収縮力の保たれた心不全でもCOPD合併は総死亡や心不全再入院の予測因子であることを報告しました（J Cardiol. 2019: 459-465.）


腎臓の血行動態に関する検討
　腹部超音波装置を用いた腎臓内部の血行動態評価の意義に関して検討しました。葉間腎動脈のvelocity time integral (VTI)と腎内静脈の血流（IRVF）パターンを測定しました。ROC解析ではカテーテル検査で得られる心係数2.2以上を予測するVTIのカットオフは14.0 cmでした。IRVFが単相性を示す患者さんで非単相性を示す患者さんに比べて右房圧は高値でした。カプランマイヤー解析ではVTIが低値（14.0未満）の患者さんやIRVFが単相性の患者さんで心イベントの発生が高率でした。コックス比例ハザード解析ではVTI低値とIRVF単相性の組み合わせは心イベント発生に関する予測因子でした。腹部超音波で評価する腎臓内部の血行動態は心拍出量、右房圧、予後と関連していることが示唆されました。（Sci Rep. 2020: 22257.）

葉間腎動脈VTI

IRVF

（引用改変）
肝臓の血行動態に関する検討
　心不全患者さんにて腹部エコーのエラストグラフィーを用いて測定した肝臓の硬さは右房圧と相関していることが報告されています。腹部エコーを用いて心不全患者さんの肝臓の血行動態を評価しました。心不全入院患者さんの腹部エコー、カテーテルを用いた侵襲的血行動態評価、心エコーのデータを収集し、さらに退院後の予後を追跡しました。肝臓のうっ血に関して、エラストグラフィー(SWE)値は右房圧、右房面積、下大静脈径と相関していました。肝臓の低灌流に関して、腹腔動脈の最大血流速度は心係数と相関していました。エラストグラフィー高値・腹腔動脈最大血流速度低値の患者さんは有意に退院後の心イベントの発生が高率でした。コックス比例ハザード解析ではエラストグラフィー高値と腹腔動脈最大血流速度低値は心イベントに関する独立した予測因子であり、エラストグラフィー高値と腹腔動脈最大血流速度低値の組み合わせは心イベントのリスクが4倍以上となることが明らかとなりました。心不全患者さんの血行動態（うっ血有無、低灌流有無）を肝臓の腹部エコーを用いることで非侵襲的に分類することができることが示唆されました。（J Am Heart Assoc. 2020: e016689.）

肝臓のSWE（左）と腹腔動脈の最大血流速度（右）
（引用改変）

　肝静脈波形の意義について検討しました。心不全患者さんを肝静脈波形が連続性のC群、順行性のV波の存在するU群、V波が逆行性のR群の3群に分類した所、右房圧はR群にて最も高値でした。カプランマイヤー解析では心イベント回避率はR群にて最も低率でした。心不全患者さんにおいてV波が逆行性である肝静脈波形の存在は右房圧が高値であり心イベントのリスクが高いことが示唆されました。（CJC Open. 2021: 778-786.）

（引用改変）
　Shear wave dispersion (SWD）と呼ばれる肝臓の粘性を反映した値を測定することでその意義を調査いたしました。SWDは直接ビリルビン、アルカリフォスファターゼ、コリンエステラーゼ、Ⅳ型コラーゲン7S（肝臓の線維化の指標）と有意な相関を示しましたが右房圧とは相関していませんでした。SWDの中央値により心不全患者さんを低SWD群（SWD <10.0）と高SWD群（SWD ≧10）に分類したところ、高SWD群にて心イベントの発生が有意に高率でした。SWDは心不全患者さんの肝臓線維化を反映し不良な予後と関連することが示唆されました。（J Clin Med. 2020: 3953.）

SWD測定

SWDとⅣ型コラーゲン7Sとの相関
（引用改変）
消化管出血に関する検討
　近年冠動脈疾患患者さんを中心に出血リスク評価の重要性が強調されています。一方心不全患者さんも消化管のうっ血や低灌流や抗血栓療法により消化管出血のリスクが高いことが予測されます。心不全患者さんの退院後の消化管出血の頻度を調査したところ、平均約3年の追跡期間で3.2%の患者さんが消化管出血を経験していることが明らかとなりました。また出血源としては胃・十二指腸よりも大腸が多いことがわかりました。また消化管出血を経験した患者さんはその後の予後も不良であることも判明し、心不全管理における消化管出血の予防の重要性を報告いたしました。（Eur J Prev Cardiol. 2020: 664-666.）
　Glasgow-Blatchfordスコア（GBS）は上部消化管出血患者さんの治療方針の決定や予後を予測することに有用であるとされています。そこでGBSが心不全患者さんの消化管出血の予測に使用できないか調査いたしました。CART解析では心不全患者さんの消化管出血予測におけるGBSのカットオフ値は6点でした。心不全患者さんを低GBS群（6点以下、68.6%）と高GBS群（7点以上、31.4%）に分類すると退院後の消化管出血の頻度は高GBS群で高率でした。上部消化管出血の治療の決定に広く利用されているGBSが心不全患者さんの消化管出血の予測に有用であることが示唆されました。（J Clin Med. 2020: 4083.）
　心不全患者さんの出血リスクの評価方法についてはまだ十分には議論されていません。そこで簡易版ARC-HBR評価基準が心不全患者さんの出血リスクの評価に使用できないか調査いたしました。心不全患者さんを簡易版ARC-HBR評価基準により高出血リスク群と非高出血リスク群に分類したところ、カプランマイヤー解析では出血イベント（出血性脳卒中または消化管出血）は高出血リスク群で発生が高率でした。Fine-Grayモデルでは簡易版ARC-HBR評価基準はハザード比2.777で心不全患者さんの出血イベントの予測因子でした。冠動脈疾患患者さんで広く利用されている出血リスク評価法が心不全患者さんにも外挿できることが示唆されました。（Circ J. 2021: 147-155.）さらに、冠動脈疾患の既往を持つ心不全患者さんにおいて心負荷の指標であるBNPが高値であるほど出血リスクが高くなることも明らかにしました。（J Cardiol. 2022; S0914-5087(22)00026-0.）


骨粗鬆症に関する検討
　血清TRACP5bは骨粗鬆症における骨吸収のマーカーです。心不全は骨異化と関連しています。心不全患者さんを血清TRACP5bの値により3分位に分類しました。血清TRACP5bの最も高い第3分位では最も高齢で女性の頻度や貧血の頻度が高率でした。血清TRACP5b値は運動耐容能と相関していましたが左室駆出率とは相関していませんでした。カプランマイヤー解析では心臓死や心イベントの頻度は第1分位から第3分位にかけて増加しました。心不全における骨異化の程度が予後と関連している可能性が示唆されました。（CJC Open. 2020: 470-478.）

（引用改変）
動脈硬化の指標CAVIと運動耐容能との関係
　心不全患者さんでは血管機能の低下が運動耐容能の低下と関連している可能性があります。動脈硬化の指標であるCAVIと心不全患者さんの運動耐容能との関係を調査いたしました。ROC解析の結果、運動耐容能低下の指標である最高酸素摂取量14 mL/kg/min未満を予測するCAVIのカットオフ値は8.9でした。多変量ロジスティック回帰分析の結果、CAVI高値（8.9以上）は運動耐容低下と独立して関連しており、さらに心イベントの独立した予測院であることが明らかとなりました（Front Cardiovasc Med. 2021: 631807.）


心不全患者における血小板分布幅と予後との関係
　血小板分布幅（PDW）は血小板活性化のマーカーとされています。心不全患者さんの予後とPDWとの関係を調査いたしました。PDWの最も高い第3分位の患者さんは最も高齢でBNPの値が高値でした。カプランマイヤー解析では第3分位で最も総死亡、心臓死、心イベントの発生が高率でした。コックス比例ハザード解析では第3分位は総死亡、心臓死、心イベントと関連していました。PDWは心不全患者さんの新しい予後マーカーとして有用であることが示唆されました。（PLoS One. 2020: e0244608.）


可溶性フィブリンモノマー複合体と
心血管イベントとの関係
　血栓形成のマーカーである可溶性フィブリンモノマー複合体（SFMC）の心血管イベントとの関係を調査しました。心不全患者さんをSFMCの値により3分位に分類しました。慢性腎臓病と貧血の頻度はSFMCの最も高い第3分位にて高率でした。一方、年齢、性別、CHADS2-VAScスコア、左室駆出率、心房細動の頻度などは3群間で有意差を認めませんでした。カプランマイヤー解析では心血管イベントや総死亡は第1分位から第2分位にかけて頻度が上昇しました。SFMCが心不全患者さんの不良な予後の予測因子であることが明らかとなりました。（Int J Cardiol Heart Vasc. 2020: 100697.）


エネルギー代謝（アセト酢酸濃度）に関する検討
　心筋は主に糖質と脂質をエネルギー源として利用していますが、心不全ではケトン体の利用が亢進します。心不全患者さんでは肝臓でのケトン体産生が増加し血中ケトン体（アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトン）濃度が上昇することが報告されています。我々は心不全患者さんの血中アセト酢酸濃度を測定し高値群と低値群の2群に分類し比較したところ、高値群で心負荷の指標であるBNP値が高く、予後が不良であることを明らかとしました。この結果は心不全患者さんの心臓代謝の変化を示唆し、新たなバイオマーカーとしてのアセト酢酸の有用性を示唆しました。（Int J Cardiol Heart Vasc. 2019: 100432.）
収縮力の保たれた心不全患者における
左室駆出率変化
　心不全は左室駆出率（LVEF）により収縮力の低下した心不全（LVEF <40%）、収縮力が軽度低下した心不全（LVEF 40-49%）、収縮力の保たれた心不全（LVEF ≥50%）に大別されますが、収縮力の保たれた心不全患者さんにおけるその後のLVEF変化と予後の関係は明らかではありませんでした。そこで心不全のために入院した患者さんの退院後6カ月の時点でのLVEFの変化とその影響を調査しました。その結果、約13%の患者さんで収縮力が40-49%の範囲へ、約17%の患者さんで40%未満へ低下することがわかりました。多変量解析の結果、若年であることとトロポニンIが高値であることがLVEFが40%未満まで低下することに関する独立した予測因子であることが明らかとなりました。多変量コックス比例ハザード解析ではLVEFの低下はその後の心イベントに関する独立した予測因子であることが明らかとなりました。（Open Heart. 2020: e001112.）




これまでの主な業績
  1. Sato Y, Yoshihisa A, Takeishi R, Ohara H, Sugawara Y, Ichijo Y, Hotsuki Y, Watanabe K, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Nakazato K, Takeishi Y. B-type natriuretic peptide is associated with the occurrence of bleeding events in heart failure patients with a history of coronary artery disease. J Cardiol 80 (1), 88-93, 2022
  2. Ohara H, Yoshihisa A, Horikoshi Y, Ishibashi S, Matsuda M, Yamadera Y, Sugawara Y, Ichijo Y, Hotsuki Y, Watanabe K, Sato Y, Misaka T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Renal venous stasis index reflects renal congestion and predicts adverse outcomes in patients with heart failure. Front Cardiovasc Med 9, 772466, 2022
  3. Yokokawa T, Yoshihisa A, Misaka T, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Anti-mitochondrial antibodies in patients with dilated cardiomyopathy. Intern Med 60, 201-208, 2021
  4. Sato Y, Yoshihisa A, Ichijo Y, Watanabe K, Hotsuki Y, Kimishima Y, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Cardio-ankle vascular index predicts post-discharge stroke in patients with heart failure. J Atheroscler Thromb 28, 766-775, 2021
  5. Watanabe K, Yoshihisa A, Sato Y, Hotsuki Y, Anzai F, Ichijo Y, Kimishima Y, Yokokawa T, Misaka T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Cardio-ankle vascular index reflects impaired exercise capacity and predicts adverse prognosis in patients with heart failure. Front Cardiovasc Med 8, 631807, 2021
  6. Suzuki S, Yoshihisa A, Yokokawa T, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Tsuda A, Tsuda T, Ishibashi T, Konno I, Yamaguchi O, Machii H, Nozaki N, Niizeki T, Miyamoto T, Takeishi Y, on behalf of the multicenter randomized trial investigators. Comparison between febuxostat and allopurinol uric acid-lowering therapy in patients with chronic heart failure and hyperuricemia: a multicenter randomized controlled trial. J Int Med Res 49, 3000605211062770, 2021
  7. Sato Y, Yoshihisa A, Maki T, Takeishi Y. Effects of daily alcohol intake on glomerular filtration rate during three years. Fukushima J Med Sci 67, 1-7, 2021
  8. Sugawara Y, Yoshihisa A, Ishibashi S, Matsuda M, Yamadera Y, Ohara H, Ichijo Y, Watanabe K, Hotsuki Y, Anzai F, Sato Y, Kimishima Y, Yokokawa T, Misaka T, Yamada S, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Liver congestion assessed by hepatic vein waveforms in patients with heart failure. CJC Open 3, 778-786, 2021
  9. Abe S, Yoshihisa A, Ichijo Y, Kimishima Y, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Kaneshiro T, Nakazato K, Takeishi Y. Serum TRACP5b, a marker of bone resorption, is associated with adverse cardiac prognosis in hospitalized patients with heart failure. CJC Open 3, 470-478, 2021
  10. Sato Y, Yoshihisa A, Takeishi R, Ohara H, Sugawara Y, Ichijo Y, Hotsuki Y, Watanabe K, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Nakazato K, Takeishi Y. Simplified academic research consortium for high bleeding risk (ARC-HBR) definition predicts bleeding events in patients with heart failure. Circ J 86, 147-155, 2021
  11. Sato Y, Yoshihisa A, Watanabe K, Hotsuki Y, Kimishima Y, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Association between platelet distribution width and prognosis in patients with heart failure. PLoS One 15, e0244608, 2020
  12. Sato Y, Yoshihisa A, Hotsuki Y, Watanabe K, Kimishima Y, Kiko T, Kanno Y, Yokokawa T, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Ishida T, Takeishi Y. Associations of benzodiazepine with adverse prognosis in heart failure patients with insomnia. J Am Heart Assoc 9, e013982, 2020
  13. Sato Y, Yoshihisa A, Kimishima Y, Yokokawa T, Abe S, Shimizu T, Misaka T, Yamada S, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Atrial fibrillation is associated with impaired exercise capacity and adverse prognosis in patients with heart failure with mid-range ejection fraction. Eur J Prev Cardiol 27, 2322-2325, 2020
  14. Hotsuki Y, Sato Y, Yoshihisa A, Watanabe K, Kimishima Y, Kiko T, Yokokawa T, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Takeishi Y. B-type natriuretic peptide is associated with post-discharge stroke in hospitalized patients with heart failure. ESC Heart Fail 7, 2508-2515, 2020
  15. Misaka T, Niimura Y, Yoshihisa A, Wada K, Kimishima Y, Yokokawa T, Abe S, Oikawa M, Kaneshiro T, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Clinical impact of sleep-disordered breathing on very short-term blood pressure variability determined by pulse transit time. J Hypertens 38, 1703-1711, 2020
  16. Yoshihisa A, Ishibashi S, Matsuda M, Yamadera Y, Ichijo Y, Sato Y, Yokokawa T, Misaka T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Clinical implications of hepatic hemodynamic evaluation by abdominal ultrasonographic imaging in patients with heart failure. J Am Heart Assoc 9, e016689, 2020
  17. Yoshihisa A, Ichijo Y, Sato Y, Kanno Y, Takiguchi M, Yokokawa T, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Comprehensive clinical characteristics of hospitalized patients with mid-range left ventricular ejection fraction. Eur J Prev Cardiol 27, 2084-2088, 2020
  18. Hotsuki Y, Sato Y, Yoshihisa A, Watanabe K, Kimishima Y, Kiko T, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Takeishi Y. Glasgow-blatchford score predicts post-discharge gastrointestinal bleeding in hospitalized patients with heart failure. J Clin Med 9, 4083, 2020
  19. Ichijo Y, Kono S, Yoshihisa A, Misaka T, Kaneshiro T, Oikawa M, Miura I, Yabe H, Takeishi Y. Impaired frontal brain activity in patients with heart failure assessed by near-infrared spectroscopy. J Am Heart Assoc 9, e014564, 2020
  20. Yoshihisa A, Kanno Y, Ichijo Y, Sato Y, Takiguchi M, Yokokawa T, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Incidence and subsequent prognostic impacts of gastrointestinal bleeding in patients with heart failure. Eur J Prev Cardiol 27, 664-666, 2020
  21. Yoshihisa A, Watanabe K, Sato Y, Ishibashi S, Matsuda M, Yamadera Y, Ichijo Y, Yokokawa T, Misaka T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Intrarenal Doppler ultrasonography reflects hemodynamics and predicts prognosis in patients with heart failure. Sci Rep 10, 22257, 2020
  22. Sato Y, Yoshihisa A, Kimishima Y, Yokokawa T, Abe S, Shimizu T, Misaka T, Yamada S, Sato T, Kaneshiro T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Prognostic factors in heart failure patients with cardiac cachexia. J Geriatr Cardiol 17, 26-34, 2020
  23. Oikawa M, Yoshihisa A, Sato Y, Nagai T, Yoshikawa T, Saito Y, Yamamoto K, Takeishi Y, Anzai T. Prognostic impact of moderate mitral regurgitation on hospitalized heart failure patients with preserved ejection fraction: A report from the JASPER Registry. Heart Vessels 35, 1087-1094, 2020
  24. Yoshihisa A, Sato Y, Kanno Y, Takiguchi M, Yokokawa T, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Prognostic impacts of changes in left ventricular ejection fraction in heart failure patients with preserved left ventricular ejection fraction. Open Heart 7, e001112, 2020
  25. Abe S, Yoshihisa A, Ichijo Y, Sato Y, Kanno Y, Takiguchi M, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Takeishi Y. Recovered left ventricular ejection fraction and its prognostic impacts in hospitalized heart failure patients with reduced ejection fraction. Int Heart J 61, 281-288, 2020
  26. Ohara H, Yoshihisa A, Ishibashi S, Matsuda M, Yamadera Y, Sugawara Y, Ichijo Y, Hotsuki Y, Watanabe K, Anzai F, Sato Y, Kimishima Y, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Takeishi Y. Shear wave dispersion predicts liver fibrosis and adverse outcomes in patients with heart failure. J Clin Med 9, 3953, 2020
  27. Yoshihisa A, Sato Y, Kimishima Y, Ichijo Y, Yokokawa T, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Nakazato K, Takeishi Y. Soluble fibrin monomer complex is associated with cardio- and cerebrovascular events in patients with heart failure. Int J Cardiol Heart Vasc 32, 100697, 2020
  28. Yoshihisa A. Altered gut flora and gut microbiome-derived metabolites in heart failure patients in the compensated and decompensated phases. Circ J 83, 30-31, 2019
  29. Yokokawa T, Ichimura S, Hijioka N, Kaneshiro T, Yoshihisa A, Kunii H, Nakazato K, Ishida T, Suzuki O, Ohno S, Aiba T, Ohtani H, Takeishi Y. Case reports of a c.475G>T, p.E159* lamin A/C mutation with a family history of conduction disorder, dilated cardiomyopathy and sudden cardiac death. BMC Cardiovasc Disord 19, 298, 2019
  30. Yokokawa T, Yoshihisa A, Kanno Y, Abe S, Misaka T, Yamada S, Kaneshiro T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Nakazato K, Ishida T, Takeishi Y. Circulating acetoacetate is associated with poor prognosis in heart failure patients. Int J Cardiol Heart Vasc 25, 100432, 2019
  31. Yokokawa T, Sugimoto K, Nakazato K, Misaka T, Oikawa M, Kobayashi A, Yoshihisa A, Yamaki T, Kunii H, Ishida T, Takeishi Y. Electrocardiographic criteria of right ventricular hypertrophy in patients with chronic thromboembolic pulmonary hypertension after balloon pulmonary angioplasty. Intern Med 58, 2139-2144, 2019
  32. Yoshihisa A, Sato T, Kajimoto K, Sato N, Takeishi Y, on behalf of the Acute Decompensated Heart Failure Syndromes (ATTEND) investigators. Heterogeneous impact of the body mass index on in-hospital mortality in acute heart failure syndromes: An analysis from the ATTEND Registry. Eur Heart J Acute Cardiovasc Care 8, 589-598, 2019
  33. Sato Y, Yoshihisa A, Oikawa M, Nagai T, Yoshikawa T, Saito Y, Yamamoto K, Takeishi Y, Anzai T. Hyponatremia at discharge is associated with adverse prognosis in acute heart failure syndromes with preserved ejection fraction: a report from the JASPER registry. Eur Heart J Acute Cardiovasc Care 8, 623-633, 2019
  34. Sato Y, Yoshihisa A, Kimishima Y, Kiko T, Kanno Y, Yokokawa T, Abe S, Misaka T, Sato T, Oikawa M, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Takeishi Y. Low T3 syndrome is associated with high mortality in hospitalized patients with heart failure. J Card Fail 25, 195-203, 2019
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文責:佐藤　悠、義久　精臣



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