語学の達人になるには

外国語学習は文法重視になりがちですが、言語がコミュニケーションのツールである以上、その言語圏で適切な言葉遣いができないと語学の達人にはなれません。ハワイ大学時代、韓国語を勉強しはじめたばかりの私は韓国人留学生と会話練習をしていました。ある日「カジャ(行こう!)」と言ったところ、もう一人の韓国人に「Mさんは一歳上だからカプシダ(行きましょう)って言わないと。」と注意されました。韓国の敬語は日本より厳格で、目上の人には原則敬語で話します。実は歳も知らなかった上に、普段は同年代の友達として英語で対等に話していたので韓国語でも友達扱いしていました。私が韓国語初心者だったのでMさんは「気にしないで!」と笑いましたが、文法は正しくても不適切な韓国語表現でした。英語も同様です。カジュアルな言語というイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうではありません。大学の英語では状況に相応しいコミュニケーションの方法を学んでいきます。私は漫画の言語を研究していますので、授業では漫画を用いて状況に相応しい英語で書く・話すことを目指していきます。(写真は昔アリゾナの小学校で日本語を教えた時のものです)

子供たちに絵本を読み聞かせる女性教師と、その様子を見守る生徒たちの風景。

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