熱中する対象を捕まえる

私は中学・高校時代、山奥で寮生活を送っていました。そこではテレビも漫画本も禁止、ネットなど無い時代なので、寮では勉強以外に何をやってきたのか思い出そうにも、何か全体が薄ぼんやりとして、断片的なたわいもないことばかりが思い出されます。当時、スタインベックという米国の作家の書いたものが好きでしたが、熱中する対象とは言えなかったような気がします。おそらく、様々な制約の中で熱中する対象を探しあぐねていたのだろうと思います。
そうした生活の反動もあってか、大学生になったら思い切りやりたいことをやろう(全力で遊ぼう)と決めていました。
その対象は映画。
大学生活がスタートしたと同時に、気になった映画は白黒の古い映画だろうが任侠物だろうが片っ端からVHSテープを借りてきて、1日2〜3本を毎日夜遅くまで観ていました。映画を観るために結構なお金が必要になり、やがてアルバイトを始めることにしました。すると、今度はバイト先の店長から様々な音楽をレコードで聴かせてもらい、レコード探しが日課となりました。またスクーバダイビングに誘われ、週末や連休には海に潜りにと私の大学生活は中学・高校の薄ぼんやりした記憶とは対照的に、学内外の友人・知人達から世界を大きく広げてもらった結果、毎日何かしらで忙しかったこと思い出します。

大学生活が始まり、すでに熱中しているものがある方は、是非そのまま突っ走ってください。また、コロナ禍の制約の中などで熱中する対象を探しあぐねているひとは、その反動を活動する力に変えて熱中する対象を捕まえてください。

バイクも熱中する対象としていいものです。

バイクに乗る男性が赤いパーカーを着ている様子。背景には他のバイクや建物が見える。

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