大学の研究室とは
- 教授
- 北爪 しのぶ
- きたづめ しのぶ
- 病態生化学、認知症生化学、癌生物学、糖鎖生物学、細胞生物学、バイオマーカー探索
皆さんは、大学の研究室というとどんなイメージを持つでしょうか? ガリレオシリーズでは、福山雅治が扮する一風変わった物理学者・湯川准教授が来客である草薙刑事に薄汚れた感じのカップでコーヒーを出す風景や、ヘンテコな機器で学生達が真剣に実験している風景が描かれています。分野が異なれば研究室の風景も異なりますが、私が大学院生だった時は、学生実習とは違い自分のペースで実験して結果を得ることが心地よく、新しい結果に一喜一憂しながらも、研究室に行って実験するのが楽しい毎日でした。ただ、使い慣れない実験器具は不注意で壊すし、研究計画が半端で実験が失敗することもしばしば。もちろん厳しい指導は入りましたが、当時の教授、助教の先生には海のような広い心で指導して頂いていたのだ、と自分が学生を指導する立場になって、痛感しています。(ちなみに、私が実験器具を壊した話は、今でもお酒の席での話題の1つです。)
2024年は一期生が学部4年生となり卒業研究を行う年になります。学生が研究室に入った時にのびのびと実験出来るように研究費も確保しておこうと、宝くじみたいな(?!)研究費に当たるために、講義や実習、会議その他の雑務の合間に沢山の申請書を書く日々です。研究室運営は小さなお店を形成するみたいなもの、と聞いたことがありますが、本当にそんな感じです。
アルツハイマーモデルマウスを使った実験や脳腫瘍のバイオマーカーや治療薬の開発、血小板の基礎研究に興味のある方は、気軽に見学にいらして下さい。