福島県立医科大学 研究成果情報

国際科学誌「Research and Practice in Thrombosis and Haemostasis」掲載(令和5年2月2日オンライン)(2023-06-22)

ループスアンチコアグラントと凝固因子欠乏の併存に対するクロスミキシング試験の結果判定における5つの数値指標の性能特性

Performance characteristics of 5 numerical indexes in mixing test interpretation under coexistence of lupus anticoagulant and coagulation factor deficiency

松田 将門 (まつだ・まさと)
保健科学部臨床検査学科 助教
        
研究グループ
松田将門(保健科学部臨床検査学科)
星山良樹(新潟大学医歯学総合病院検査部)
小川一英(保健科学部臨床検査学科)
遠見真理(積水メディカル株式会社)
寺井崇二(新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野)
森山雅人(新潟大学大学院医歯学総合研究科腫瘍内科学分野)

概要

論文掲載雑誌:「Research and Practice in Thrombosis and Haemostasis」掲載(令和5年2月2日)


 ループスアンチコアグラント(LA)と凝固因子欠乏は、どちらも血液凝固時間を延長させます。クロスミキシング試験は、凝固時間延長の原因として、LAと凝固因子欠乏を鑑別する検査です。

 クロスミキシング試験では、検査結果の判定方法が複数あるので、方法により判定結果が異なる可能性があります。また、クロスミキシング試験はLAと凝固因子欠乏を鑑別することが目的ですが、両方とも存在する場合にどのような判定結果になるのか、実験的にほとんど調べられていません。

 本研究では、LAと凝固因子欠乏の程度を段階的に調製した複数のサンプルを用いてクロスミキシング試験を実施し、国内外で用いられている5つの判定指標で結果を評価し、各指標の特徴を明らかにしました。加えて、クロスミキシング試験の判定結果に応じてその後の精査で用いる適切な検査手順を明らかにし、LAと凝固因子欠乏が両方とも存在しても確実に両者を検出する検査戦略を提案しました。


関連サイト

  • 論文
    https://doi.org/10.1016/j.rpth.2023.100065

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