- 入江 絹子 (いりえ・きぬこ)
- 皮膚科学講座 病院助手
- 研究グループ
- 入江絹子、高田満喜、遠藤麻衣、伊藤崇、石川真郷、本多晧、大塚幹夫、山本俊幸
今回の受賞について
【第123回日本皮膚科学会総会】
日本皮膚科学会は、皮膚科学に関する研究・境域と医療について、その連絡連携を図り、皮膚科学の進歩・普及に貢献し、もって学術文化の発展に寄与することを目的として、全国各地の約1万人の会員によって組織されている学会です。総会は年に1回開催される、全国規模の皮膚科の学術集会です。
【賞について】
「日本皮膚科学会・雑誌論文賞」とは,日本皮膚科学会雑誌(以下日皮会誌)に質の高い独創的で優れた論文の掲載を奨励することを目的として1997年に設けられました。前年中に刊行された日皮会誌の論文から,独創的で優れた成果を上げた論文に対して授与されます。
概要
免疫チェックポイント阻害薬投与中に皮膚症状を生じた110例について、臨床的分類、重症度、治療効果予測因子との関連性を後方視的に検討した。原疾患である悪性腫瘍の病勢がコントロールされている群では白斑と皮脂欠乏性湿疹に加え、皮膚以外の2臓器以上にも有害事象を生じた症例が有意に多かった。治療有効群は無効群と比較し、リンパ球数は皮膚症状出現以前で高く、好中球/リンパ球比は皮膚症状出現前から改善時にかけて低かった。経時的な血液検査解析は皮膚障害の出現や治療有効性の目安となる可能性があると考えた。(入江 絹子)
連絡先
公立大学法人福島県立医科大学 医学部 皮膚科学講座
電話:大学代表024-547-1111(代)(スパムメール防止のため一部全角表記しています)
FAX:024-548-5412
講座ホームページ:https://www.fmu.ac.jp/home/dermatol/