- 管野 良子 (かんの・りょうこ)
- 医学部 微生物学講座 主任医療技師
- 研究グループ
- 管野良子、腰塚哲朗、宮﨑希、小林敬広、石岡賢、尾崎千明、錫谷達夫(微生物学講座)、千葉英樹(基礎病理学講座)
概要
論文掲載雑誌:「Foods 10, 291, 2021」(令和3年2月1日)
高脂肪食に味噌あるいは発酵前の味噌(味噌玉)を5%添加した餌を20週にわたってBALB/cマウスに自由摂食させた。この味噌の量はヒトに換算すると1日2杯の味噌汁を摂食する味噌の量に相当する。その結果、対照の高脂肪食を摂食したマウスに比較し、メスのマウスでは優位差はないものの体重増加が抑えられる傾向が認められ、脂肪肝は優位に抑制された。一方、オスでは体重の増加は抑制されないものの、脂肪肝の抑制効果は認められた。また、雌でのみ血中レプチンならびにレジスチンの値が優位に低下していた。この効果は発酵させた味噌にも、発酵前の味噌玉にも認められたことから、大豆または麹には脂肪肝を抑制する効果があり、味噌の新たな機能性を明らかにすることができた。
連絡先
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