常染色体優性多発性嚢胞腎と結節性硬化症を合併した両側性腎癌

今回の受賞について

第260回　日本泌尿器科学会東北地方会

東北６県の日本泌尿器科学会員によって構成され、東北地区における泌尿器科領域の診療および研究の向上を図るために開催されています。多くの報告が行われ、熱い議論が交わされました。

賞について

審査対象は優秀演題賞セッションの中から審査されます。

概要

常染色体優性多発性嚢胞腎と結節性硬化症はごく稀ですが同時に発症することがあります。これは二つの遺伝子疾患の原因遺伝子が同染色体上で隣接して存在しており、その二つの遺伝子の発現低下が起こることで同時に発症するというメカニズムです。これを隣接遺伝子症候群といいますが、研究結果からさらにもう一つの遺伝子変異が重なると腎癌合併を引き起こす可能性があることが分かりました。以上について研究発表し、今回受賞致しました。

この発表を通して学んだことをこれからの診療に活かせるよう、さらに学んでいきたいと思います。