福島県立医科大学 研究成果情報

第106回日本泌尿器科学会総会 総会賞(平成30年4月受賞)(2018-06-06)

Classical complement pathway activation mechanism in growth process of benign prostatic hyperplasia. -autoimmune response by fetal antigen-

前立腺肥大症発生過程における補体古典的経路活性化機序の解明-胎児性抗原による自己免疫反応の関与-

秦 淳也 (はた・じゅんや)
医学部 泌尿器科学講座 病院助手
        
研究グループ
Junya Hata
[共同演者]Ryo Tanji, Ruriko Takinami, Kanako Matsuoka, Seiji Hoshi, Yuichi Sato, Hidenori Akaihata, Soichiro Ogawa, Masao Kataoka, Nobuhiro Haga, Kei Ishibashi, Ken Aikawa, Yoshiyuki Kojima

今回の受賞について

第106回泌尿器科学会総会


 日本泌尿器科学会は明治45年4月に第1回総会を開催し、2012年に創立100周年を迎え、会員数は8200名に上ります。教育に重点を置いた国際交流も活発に行われており、グローバル化時代に対応できる人材の育成にも取り組んでいます。

 

今回の賞について


 2003年より総会賞が設けられ、日本泌尿器科学会総会賞応募演題から優秀演題が選考されています。

概要

 前立腺肥大症は高齢者に多い疾患であり、様々な下部尿路症状をきたします。しかしながら、その詳細な発症機序はわかっておりません。私たちは、以前におこなったモデルラットを用いたマイクロアレイ解析の結果をもとに、補体経路の活性化に着目しました。

 今回の研究により、前立腺肥大症の増殖過程において、補体(特に古典的経路)の活性化と、それに自己免疫反応が関与する可能性が考えられました。その業績が評価され、第106回日本泌尿器科学会総会賞が授与されました。

(秦 淳也)


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