
- 石橋 啓 (いしばし・けい)
- 医学部 泌尿器科学講座 准教授
今回の受賞について
【 日本泌尿器腫瘍学会(Japan Society of Urologic Oncology) 】
泌尿器悪性腫瘍の診療はこれまでは泌尿器科医が一手にその責を担ってきました。しかし、泌尿器悪性腫瘍の治療は高度化かつ多様化し、様々な分野の専門家を含めたチーム医療体制構築の必要性が高まってきていました。そのような背景のなか、泌尿器科医のほか、腫瘍内科医や放射線科医、腫瘍病理医など複数の専門領域の専門家が中心となって、泌尿器悪性腫瘍の診療、研究を縦軸とした横断的な専門学会の必要性が高まり、2015年に日本泌尿器腫瘍学会 が立ち上げられました。
【 賞について 】
今回の日本泌尿器腫瘍学会 第3回学術集会においては、泌尿器科を中心に、腫瘍内科、放射線治療科等から計95演題が集まり、その中から学術集会奨励賞候補演題が採択されました。最終的に学術集会でのプレゼンテーションの後、本演題が学術集会奨励賞に選ばれました。
概要
我々はこれまで、進行性腎癌に対する分子標的薬TKIの治療の際に、腫瘍から分泌されるIL-6が薬剤耐性の機序となり得る事を報告してまいりました(Ishibasahi K et al. Oncotarget 2017)。 しかし、実際に臨床症例の経過を見ていますと、そのメカニズムだけでは説明できない例も存在しておりました。 現在欧米では、VEGFRとMETを阻害するCabozantinibが進行性腎癌に対する治療薬として承認されております。そこで我々は、腎癌のTKI耐性にMETも関わっているのではと考えて研究を進めてまいりました。
(石橋 啓)
関連サイト
- 日本泌尿器腫瘍学会
http://www.convention.co.jp/jsuo/
連絡先
公立大学法人福島県立医科大学 医学部 泌尿器科学講座 准教授 石橋 啓
電話 024-547-1316 / FAX 024-548-3393
講座ホームページ http://www.urology.fmu.ac.jp/
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