
- 向笠 勝貴(むかいがさ・かつき)
- 神経解剖・発生学講座 助教

- 八木沼 洋行(やぎぬま・ひろゆき)
- 神経解剖・発生学講座 教授
- 研究グループ
- 向笠勝貴、佐久間千恵、岡田知明、本間俊作、島田孝子、西山慶治、佐藤昇、八木沼洋行
概要
論文掲載雑誌:「Development」 (2017 Dec.15 (イギリス))
頚(くび)の運動神経が形づくられる際に起こるアポトーシスの役割を解明本学 神経解剖・発生学講座の向笠勝貴助教と八木沼洋行教授らの研究が、英国科学誌「Development」 (2017年12月15日号) に掲載されました。
【研究成果】 この研究では、ニワトリ胚の運動神経が形成される過程の詳細な観察を行い、頚髄で特異的に起こるアポトーシスが、余分に分化した上肢支配神経を除去する役割を担っていることを明らかにしました。 さらに、このアポトーシスが実行される領域は、Hox遺伝子群の発現パターンによって決められていることも明らかにしました。ニワトリ胚の脊髄では、発生過程の一時期に頚の領域だけで同調したアポトーシスが起こることが60年以上前から知られていましたが、このアポトーシスの意義はこれまでわかっていませんでした。 本研究によって、このアポトーシスの役割が初めて明らかになり、同時に、頚髄でこのようなアポトーシスが起こる理由は、脊椎動物が進化の過程で「頚」を獲得したことと関係している、という新たな可能性も提示されました。(向笠勝貴・八木沼洋行)
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連絡先
公立大学法人福島県立医科大学 医学部 神経解剖・発生学講座 教授 八木沼 洋行
電話 024-547-1116 / FAX 024-549-8811
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