福島県立医科大学 研究成果情報

英国科学誌「Nature Communications」掲載 〔平成27年11月〕(2015-11-16)

Oocyte‐triggered dimerization of sperm IZUMO1 promotes sperm‐egg fusion in mice

卵子により惹起された精子IZUMO1の2量体化は、マウスにおける精子と卵子の融合を促進する

井上 直和 (いのうえ・なおかず )
医学部附属生体情報伝達研究所
細胞科学部門 准教授
        
研究グループ
細胞科学研究部門 准教授 井上 直和、主任教授 和田 郁夫、助手 Danelle Wright、
日本学術振興会特別研究員 鈴木 貴久、
(国研)産業技術総合研究所 健康工学研究部門 ストレスシグナル研究グループ グループ長 萩原 義久

概要

論文掲載雑誌: Nature Communications 2015 Nov.16 受精の膜融合に関わる新規分子メカニズムの発見 ~精子は卵子による二段階の認証を受ける~ 本学医学部附属生体情報伝達研究所 細胞科学研究部門の井上直和 准教授、和田郁夫 教授、Danelle Wright 助手、鈴木貴久 日本学術振興会特別研究員と国立研究開発法人 産業技術総合研究所 健康工学研究部門ストレスシグナル研究グループの萩原義久 研究グループ長の共同研究チームの研究が「受精の膜融合に関わる新規分子メカニズムの発見」であるとして、英国科学誌Nature Communications (11月16日号)に掲載されました。 この研究では、哺乳類の受精において、精子の融合因子 「IZUMO1」 が卵子の受容体「JUNO」に認識された後に、IZUMO1の構造変化が惹起され、それが第二の受容体に結合することで厳密な認識を行い、精子と卵子の出会いを生みだす膜融合を保証していることを見出しました。 このことは、受精の分子メカニズムの解明やそれに基づく、新しい不妊治療法や避妊薬の開発に結び付くものと期待されます。

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連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 医学部附属生体情報伝達研究所 細胞科学研究部門
電話 024-547-1665 / FAX 024-549-8898
部門ホームページ http://www.fmu.ac.jp/home/cellsci/saibou-top.htm
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