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2013年第1回(通算第81回) FaMReF@福島医大

2013/04/24

 2013年第1回、4月のFamily Medicine Resident Forum は、福島医大の新第一講義室を会場に行われた。


 今回のメインテーマは『患者中心の医療の方法』。菅家助手のレクチャーでスタート。言わずと知れた家庭医にとって最も重要で、中枢を成すスキルであるが、そもそも何故私たちはこの患者中心の医療の方法を学ぶのか。


 伝統的医学モデルは、疾患を科学的に解明していくことで発展してきたが、これだけでは、患者さん固有の主観的な苦悩への配慮が欠如している。伝統的医学モデルを適用するだけでは、家庭医の臨床現場での問題解決には不充分。だから我々は患者中心の医療の方法を学ぶのだ。

 伝統的医学モデルを適用することと、患者さんの苦悩に応えることとは別であるというのは当たり前のこと。伝統的医学モデルを活かしつつ、離れつつ、臨床現場で利用可能な方法、これが患者中心の医療の方法。

 
 しかし、実際に具体的にどのように利用するのか。


 うん、これが大事で、実はこれは簡単ではないのです。だから上手な人に習いながら、生涯をかけて修行し続けるべきものだし、家庭医はそれを求める患者さんと接する機会も多い。


 患者中心の医療の方法を使いこなすためにどうしたらいいのか?

 

 その使い方自体も開発していかなければならないし、方法自体も改良していきたい。転換した医療のパラダイムのこちら側にいる我々の責任を再認識した。

 

 つづいて、後期研修医の臨床経験の振り返りが行われた。それぞれがテーマ「患者中心の医療の方法」に合わせた事例、経験をプレゼンテーションし、地域・家庭医療学講座の指導医たちから建設的なフィードバックがされた。

  

 個性あふれる指導医陣からのコメントを通して、患者中心の医療の方法の使い方も千差万別だし、いろんな攻め方があるので、だからこそこういったフォーラムでのディスカッションが有意義だと感じた。

 

 昼食をはさみ、シネメデュケーションでは『ギルバート・グレイプ』 (原題: What's Eating Gilbert Grape)の短いクリップを見て、「家族」についてなど、それぞれが考えたことを語り合った。

 次回のFaMReF は、6月23日(日)、会場は喜多方市地域・家庭医療センターで、特別企画「家庭医療研修修了者 臨床技能評価」です。興味のある方、参加希望の方は、comfam@fmu.ac.jp までご連絡ください!


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