実践家庭医塾
実践家庭医塾

福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座では、福島県内の郡市医師会とも協力して、すでに地域で医療を実践している医師向けの家庭医療生涯教育プログラム「実践家庭医塾」開講を準備しています。
現在、その試行プロジェクトとして、財団法人仁泉会医学研究所 保原中央クリニック(伊達市)と社団医療法人養生会 かしま病院(いわき市)にご協力をいただき、それぞれを会場に「家庭医療セミナー」を開催しています。
興味のある方はぜひご参加下さい。
現在実施中のプログラム
保原中央クリニック(伊達市)、かしま病院(いわき市)で実践中
参加お申し込み先
- ■ 財団法人仁泉会医学研究所 保原中央クリニック 『家庭医療セミナー』
- Email:jmfinfo@jinsenkai.or.jp / TEL:024-575-1630 / FAX:024-575-3602
- ■ 社団医療法人養生会 かしま病院 『地域医療連携室』
- Email:kashima.hospital@gmail.com / TEL:0246-76-0350 / FAX:0246-76-0352
<実践家庭医塾 カリキュラム>
1.目的
グローバル・スタンダードの家庭医療が実践できる能力を獲得し、その能力を維持するための教育を提供する
2.対象
- ・地域で家庭医療を実践することを望む医師
- ・当面は、家庭医療学専門医コース(後期研修)で研修しなかった医師が対象
- ・将来的には、家庭医療学専門医コースおよびこの「実践 家庭医塾」の修了者の生涯教育プログラムとなる
3.教育内容
- (1) すべての医師が備えるべき能力
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・診療に関する一般的な能力
・コミュニケーション
・プロフェッショナリズム
・組織・制度・運営に関する能力 - (2) 家庭医が持つ医学的な知識と技術
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・小児・思春期のケア
・高齢者のケア
・終末期のケア
・女性の健康問題
・男性の健康問題
・健康増進と疾病予防
・リハビリテーション
・救急医療
・メンタルヘルス
・臓器別問題(心血管系、神経系、皮膚、代謝・内分泌・血液系、呼吸器系、泌尿器・生殖器系
リウマチ疾患・筋骨格系、外傷、耳・鼻・のど、眼、消化器系) - (3)「家庭医」を特徴づける能力
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・患者中心の医療の方法を実践できる能力
・家族志向ケアを実践できる能力
・包括的・継続的かつ効率的な医療を提供する能力
・地域を包括してケアする能力
4.教育方法
- (1) 基本方針
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・受講者が各自の診療を継続しながら受講できる
・症例を通して学ぶ
・学んだことがすぐに使える
・受講者の「評価とフィードバック」で改善を続ける
・学ぶことが楽しくなる
・能力獲得が実感できる
・受講者の行動変容を起こす - (2) 多様な教育モジュール
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・インターネットを利用した学習サイト
・週末を利用した講習会(スキルアップ・セミナー)
・診療現場を訪問しての「評価とフィードバック」
・「クリニカル・エビデンス日本語版」の利用
5.運営
- ・教育モジュールの作成・維持・更新
- ・ホームページの作成・維持・更新
- ・コアとなる運営委員会が企画して「発注」
- ・今年度まずモニターを募集して開始
- ・受講生、県民からの「評価とフィードバック」
- ・5年で一巡して次のラウンドへ
6.将来
- ・日本プライマリ・ケア連合学会の認定教育プログラムにする
- ・福島発で全国のモデルへ発展させる