講座ブログ
WONCA 世界大会 参加してきました
2018/11/12
地域・家庭医療学講座 菅家です。2018年10月17日〜21日にソウルで開催された、WONCA(世界家庭医機構)世界大会に参加してきました!
私自身は2012年に韓国 済州島で開催された WONCA Asia Pacific (アジア太平洋大会)には参加のみで発表はしておらず、WONCAでの初発表を経験してきました。
WONCA https://www.wonca.net/
地域・家庭医療学講座からは、北村助手と大学院生の児玉さんがポスター発表を、菅家が研究口頭発表とセミナーでのプレゼンテーションで参加しました。
北村助手は日本プライマリ・ケア連合学会の日韓交換留学プログラムに採用され、助成をいただいて参加しました。当講座で今年度開催している、メンタルヘルス(特にうつ病)診療を教える指導医へのトレーニングプログラムについて発表しました。
北村助手はWONCA参加後、交換留学プログラムの一環で韓国の医療機関・家庭医の診療を見学してきたそうです。別の機会に、見学してきた内容を報告してもらう予定になっています。
大学院生の児玉さんは、大学院での研究テーマである「家庭医が行う緩和ケア」について、日本全国の家庭医療専門医全員を対象として実施した郵送アンケート調査の結果を報告しました。
この結果は、今後大学院での研究成果として学術雑誌への投稿を予定しています。
そして私菅家は、セミナー「Introduction and review of community-based medical education」というセミナーの中で「10 years challenge, Community based medical education in Fukushima, Japan」と題して、当講座が10年かけて構築してきた地域での医学教育システムを紹介しました。
2006年に設立された地域・家庭医療学講座は、現在6拠点、指導医数20人になりました。この10年間で地域での教育拠点づくりをどのように進めてきたのかとその理由を紹介しました。
そしてもう1件、これまで取り組んできた、只見町での時間外診療3年分のデータから、年齢層が高くなると、時間外診療の入院率が上がること、人口年齢分布が高齢化で変化していくと、時間外診療の内容が変化していくことが予想されるため、地域の医療体制を対応させていく必要がある、という内容でした。
フロアからは「自分の国では時間外診療を避けたい家庭医が増えているのだが日本ではどうか?」「時間外診療を減らすための対策としてどんなことが考えられる?」という質問をもらい、興味深いディスカッションができました。
英語でのプレゼンテーションははじめての経験でしたが、充実した内容の学会参加にすることができました。2019年は5月に京都で WONCA Asia Pacific が開催されます。来年もまた参加したいと思います!
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