家庭医のお仕事

家庭医のお仕事

あなたにとって、身近な医師はいますか? その医師は、どんな相談も受けてくれますか? 病気にならないようなアドバイスをくれますか? 医療介護福祉の利用についてアドバイスしてくれますか? 

どのような問題にもすぐに対応し
家族と地域の広がりの中で
疾患の背景にある問題を重視しながら
病気を持つひとを人間として 理解し
からだとこころをバランスよくケアし
利用者との継続したパートナーシップを築き
そのケアに関わる多くの人と協力して
地域の健康ネットワークを創り
十分な説明と情報の提供を行うことに責任を持つ
家庭医によって提供される、医療サービスです。

私たちは、家庭医療をこのように定義しています。医師という役割を通して、 住民の皆さんの健康問題に対応し、より良く生活できるような支援をするのが家庭医です。

家庭医療の仕事1

1人の医師がすべての症状に対応できるわけはない?
その通りです。私たち家庭医は「よくある」健康問題に特化して、各科横断的に医学的知識を学んでいます。ですので、何を相談していただいても構いません。頂いた相談事の8割以上は対応可能なように、家庭医は研修を積んでいます。

もちろん、100%対応できる訳ではないので、症状を見極め、適切な専門科へ紹介するのも家庭医の腕の見せ所です。日頃から家庭医に相談していると、家庭医はあなたの健康問題を全体的に把握していますので、他の医師に診てもらう時には家庭医が情報をまとめて提供します。あなたが一から説明する必要はありません。

また、家族ぐるみ・地域ぐるみでの関わりを積極的に行うのも、家庭医の特色です。家族を知っているからこその治療方法の選択、例えばお年寄りの終末期医療など、家庭医が力を発揮しなければならない状況だと考えています。また、地域での健康教室、予防活動なども積極的に行います。

家庭医療の仕事2

そして、超高齢化社会の日本では、医療だけでは解決しない介護問題が住民の皆さんを悩ませています。家庭医をはじめ医療スタッフが介護スタッフと連携することで、よりよい介護を提供できると考えます。

私たち、福島県立医科大学医学部 地域・家庭医療学講座は、このような「家庭医」が今後の日本の医療に必要であると確信し、1人でも多くの家庭医を育てるべく、日夜活動しています。皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。


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