画像診断に人工知能

毎日のように、人工知能(AI)の話題がTV、新聞等で見られるようになりました。医療分野もでは特に画像診断には早くから進出し、次々とAIによる画像診断を補助するソフトウェアが製品化されています。AIが自動で病巣を発見しその良悪性の判別を行い医師に提示します。

近年、画像検査数の増加や診断の難しい症例など、画像診断を行う医師の負担が増しています。この解決策としてAIは有効です。AIの解析結果を参考にして医師が診断を行うと、負担が軽減することがわかっています。発見が困難な病巣をAIが検出して、医師に提示して見逃しを防いでくれるのです。

4、5年前から、AIの病巣検出能力が医師を上回る研究報告が幾つも報告されています。そのため、将来AIが医師の仕事を奪うと予測する研究者もいました。しかし現在は、優れた能力をもつAIがあろうとも診断するのは医師であり、AIは画像診断の補助ツールとして用いなさいと明言されています。 これからは、いかに上手くAIを利用して診断していくかが重要になってきます。なぜなら、医師の能力を超えたAIを用いて画像診断したとしても、万が一誤診した場合に責任を負うのは医師だからです。

AIに関する学会での講演風景。参加者が集まり、AI技術の進展について議論している様子。

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