得意なことを創造的に

私が関わっている子どもたちは、絵や工作が得意な子や、昆虫や歴史の知識については誰にも負けない博士さんが多くいます。しかし、素晴らしき才能を持った子たちの中にも「文字の読み書きができない」、「計算が苦手」など、それぞれに不得意なことを抱えながら生活をしています。私は、作業療法士として子どもたちの“得意”を生かす活動が出来ないものかと、常日頃から考えています。

そして最近、非常勤先の勤務で3Dプリンターを用いた『お仕事工房』なるものを始めました。この取り組みは、子どもたちが通う放課後等デイサービス事業所内の困りごとに対して、子どもたちが“ものづくり”を通して解決していこうというコンセプトです。

現在、抜群にスケッチが上手だけど、ちょっぴり国語と算数が苦手なAさんと実践中。職員からの依頼について、アイデアをスケッチし、大きさや厚さなどの寸法を計算することに奮闘しつつも、とても楽しく活動しています。写真は、記念すべき第1号の「けん玉ボックス」です。

第2号は、脱着できる鉛筆立てのモデリングを始めました。そもそも“脱着って何?”と気になったAさんでした。ことばの意味も調べながら、ゆるりと実践していこうと思います。





3Dプリンターで作られたカラフルなけん玉ボックスが、机の上に置かれている様子。

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